防災士のアナウンサーと学ぶ『災害用伝言ダイヤル 171』

「災害が発生!でも、携帯電話やインターネットが使えなくなったら…」
家族と連絡が取れない、被害の状況が分からない…、パニックになりますよね。
そんなときに力を発揮するのが『公衆電話』です!

かつてはいたるところにあった公衆電話ですが、あまり見なくなりましたよね。
使ったことがない人も多いと思いますが、実は公衆電話は災害に強いんです。
電話が込み合い、通信規制が発生しても、規制の対象外として優先的につながり、停電しても使えます

ゴールデンウィークの4月29日に新潟市中央区で、公衆電話を使った『災害用伝言ダイヤル 171』の体験会が開かれました。

NTTの『災害用伝言ダイヤル 171』は、災害が発生した際に利用できるサービス。
『声の伝言板』とも呼ばれていて、安否や状況を録音して相手に伝えらえるサービスで、携帯電話や自宅の固定電話でも利用できます。

しかし、災害時には携帯電話や固定電話もどちらも使えなくなる場合があります。
元日に発生した能登半島地震では、石川県内の6つの市や町を中心に、携帯電話の通話やインターネットのデータ通信などができなくなりました。

【日本公衆電話会 浅見比呂志事務局長】
「そういうときにも『公衆電話』から伝言ダイヤルサービスが使えます」

『災害用伝言ダイヤル 171』どうやって使う?

自身のメッセージを残したい場合は「171」をダイヤルしたあと「1」を押します。
次に、メッセージを伝えたい相手の電話番号を押して、録音を開始します。

相手のメッセージを聞きたい場合は、「171」をダイヤルしたあと「2」を押し、録音した相手の電話番号を押すと、そのメッセージを聞くことができます。

同じ電話番号を入力しなければメッセージをやりとりすることができませんので、万が一の時に備えて事前に、固定電話の番号か・携帯電話の番号か、を話し合っておくことが必要ですね。

「災害用伝言ダイヤルサービス」の体験会に参加した人にお話をうかがいました。

― 171って知ってましたか?
「いやわからないですね」
「事前にルール決めをしていればいいのかなと思います」

「『連絡をください』と言えば、もしかしたら家族がそれを聞いてその場所に来てくれる可能性がある」

公衆電話についての意識が変わった参加者もいらっしゃいました。
「携帯で十分、大人は事足りるので、どこに公衆電話があるのかを把握していない。なので学校付近やそれ以外でも探してみようかなって」

公衆電話の“使い方”

NTT東日本の調査によりますと、公衆電話を“知らない、使ったことがない”という子どもが84.3%もいるそうです。

そこで、公衆電話の使い方もここでお伝えします。
(1)受話器を取る
(2)10円玉もしくは100円玉かテレホンカードを入れる
(3)電話番号を押す

災害などの万が一に備え、一度はご家族で実際に使ってみましょう。

またNTT東日本のホームページには、公衆電話の場所が分かる『公衆電話設置場所検索』がありますので、自宅・学校・勤務先などの近くの公衆電話の場所を覚えておくようにしましょう。

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