兼頭のぞみ
「今回は、ニューオープンのカフェに伺うということで、でもただのカフェじゃないんですよ。カフェと何かをやっているということで、そのナゾを探してきたいと思います!」

そう今回のテーマは意外な組み合わせが魅力の津和野カフェめぐり!島根県津和野町へは山口市の市街地から車でわずか1時間。

まず、訪れたのは津和野駅から歩いて5分、カフェ&ほにゃららTMC。

すごい広い空間。玉木さんが代表を務めるこちらのカフェは津和野川沿いに今年3月にオープン。

1番の人気メニューがこちらのローストポーク丼です。卵を割って、よくお肉に絡めてからいただきます。

ん〜!幸せ。お肉のこの脂身の甘さとお肉の甘み、これが強いのとジューシーさ。すごい!

島根県浜田市の最高位のブランド豚で、気品のある味わいが特徴の “芙蓉(ふよう)ポーク”を使い、炙ることで、豚肉の上品な脂が香ばしくとろけ出します。

そこにかかる地元のお醤油を使った特製だれと地元のお味噌を使ったお味噌汁など、津和野を丸ごと味わえる定食です。

では、本題。こちらのTMCさんはカフェと何が組み合わさっているお店でしょうか?

玉木さん
「カメラスタジオだったんですけど、改修させていただいてスタジオ時代のライトがまだ残っていたりするんですよね」

はあ〜なるほど。なんかいろいろ本があるんですよね。津和野城下町マップ?観光案内みたいな?

玉木さん
「観光の要素もありますね」

名前にも入ってるこれかな?カフェ&ホステル。ホステルって?

玉木さん
「ゲストハウスみたいな感じですね」

なかなか斬新な組み合わせじゃないですか?カフェに隣接する扉から登った2階部分が、宿泊ルームになっているんです。空き家だった場所を一級建築士の資格をもつ従業員さんと1から改装したスタイリッシュな空間。

中でもおすすめの場所が。線路があるのでSLが通るようになっています。めちゃくちゃ穴場スポット。

実は、玉木さんは、津和野のまちおこしをする「まちとぶんか創造センター」の代表も兼任していて津和野の若者たちの居場所を作りたいとカフェ&ホステル事業を始めたそうです。 


店のスタッフ
「津和野に帰ってきたいなという話を玉木さんにしたら『うちにおいでよ』みたいな。高校の時はこういう場所がなくて、今こういう場所で自分が働けて嬉しいなって思います」

玉木さん
「地産地消の食事を召し上がっていただきたいというのと、津和野の町でゆっくり過ごされて地域の方と交流していただくようなそんなスペースを目指して作っています」

続いては、江戸時代の趣が残る津和野のメインストリートを一歩小道へ。お邪魔したのは、3月にオープンしたカフェサラジャさん。

なんとも可愛らしいカフェの店主、野村さん。1階にはテイクアウトの焼き菓子が販売され、2階のカフェスペースでは、季節のパフェなどが人気なんですけど、

今ならではのイチオシが・・・。

季節のプレート。かわいい〜!全てサラジャが1から作っております。クリスマス仕様だそう。

月毎に変わる季節のプレートは、シフォンケーキや抹茶のテリーヌ、生チョコなど5種類のスイーツに、飲み物がついた人気メニュー。今月は いちごがメインで提供されるそうですよ。

この程よい甘さ。クリームがカスタードと生クリームなのかな。2種類あってこのサクサクのタルト生地の食感に甘酸っぱいいちごが素晴らしいですね。

野村さんは、スイーツのレシピを投稿するサイトの人気上位で、レシピ本を出されたこともある腕前の持ち主なんです。そのお菓子は魔法のお菓子と言われるほど。いちごそのままを食べているような濃厚さ。喋っている間も口の中にイチゴの香りが広がる。幸せプレートです。

幸せを噛み締めたところで本題!野村さんにはスイーツプランナーの他にもう一つの顔が。 

実は野村さんのもう一つ顔はプロの写真家。自然光を生かした写真が得意です。その腕にかかると私も・・・

作品を作るという部分で、スイーツと写真、通ずるものがあったようです。

お次は、津和野の城下町から車で移動すること10分!

津和野の奥の方までやってきたんですけど、なかなかこっちの方までやってくることがないので、私初めてですね。で目の前に広がってるのが茶畑なんですよね。

ということはカフェ×お茶が正解?

すでにお茶のいい香り。カフェ×お茶であってますか?

田中さん
「はいここは1949年からお茶屋を営んでおります。秀翠園というカフェになります」

もう入った瞬間からお茶のいい香りが広がってました。

代表の田中さんが今年の9月にご家族と始めたのが、お茶の製造工場だった場所を活用した 

土日祝限定のカフェ。『お茶屋さん顔をもつカフェ』が今回の答えです。店内では、茶葉・ティーバッグの販売のほかにお茶屋さんが入れてくれるお茶やカフェメニューがいただけますよ。

豆茶からいただきます。口に入れた瞬間香ばしさがふわ〜と広がるんですけど、特徴的なんですかね香ばしさは。

田中さん
「そうですねすっきりとした飲み口なんですけど、あとから甘みが追ってくるような味と香りが豆茶の特徴になります」

津和野の豆茶は、周辺の火山群のうち最大の溶岩ドームで、景勝地として天然記念物にも指定されている青野山の地形と気候を生かしたカワラケツメイという茶葉からできる良質なお茶なんだそうです。

カワラケツメイを焙煎した時にすごいいい香りが立つそうです。

こだわりのプリンにもお茶屋さんならではの特徴が!豆茶のシロップをかけるんです。甘いけど豆茶の香ばしさがあって、ほのかに甘いメープルシロップの中に豆茶の香ばしさがくるような、プリンに合います。

田中さん
「やはり素材の特徴を一番理解しておる我々生産者が素材の味と香りを一番活かせる形で考え抜いた自慢のメニューになります」

ちなみに12月は、紅茶月間ということで紅茶の風味が凝縮されたシロップも選択できますよ

なぜお茶屋さんが、このようなカフェに?

田中さん
「秀翠園のお茶と青野山の景観とをダイレクトに楽しんでいただくには、やはり秀翠園に直接きていただいて、お茶を味わっていただくのが一番だろうとそういった想いでカフェをオープンするに至りました」

津和野の魅力が詰まったカフェを紹介しました。皆さんも足を運んでみてはいかがですか。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。