福島県西郷村で、地元の製造業の企業など30チーム以上が競う、ある大会が行われ、高校生が大健闘しました。それぞれのプライドをかけて競わせたもの…それは「コマ」です。

12月13日に開かれた、その名も「西郷村コマ大戦」。地元の製造業の企業や高校生など、33チームが手作りのコマを対決させて、勝敗を競います。

競技は2つ。1つは、コマがどれだけ長く回り続けたか、いわゆるコマの「持久力」を競います。この部門では、西郷村で精密機器などの製造を手掛ける「ライズワークス」が優勝を果たしました。

ライズワークス・山下則行社長「いろいろ精度が厳しい事業をやっているので、それをコマに活かせた」

もう1つの部門は、1つの回し台の上でコマをぶつけ合い、コマの「強さ」を競います。

決勝は地元企業と高校生の戦いに

決勝へと進んだのは、高い攻撃力が武器のコマで相手を次々と倒してきた飯田製作所。そして、去年は持久力を競う部門で3位に入った白河実業高校です。

優勝に輝くのは…。

「はっけよい、残った!」

白河実業、このカテゴリーでも「持久力」で勝るコマを使うという奇策で、先に1勝を挙げます。

そして、第2戦。飯田製作所のコマが激しい一撃を与えるも、白河実業のコマはぐらつかず…。頂上決戦を制したのは、地元の高校生たちでした。

白河実業高校3年・渡辺翔さん「(コマ同士が)ぶつかったときに相手のコマがちょっとぶれた時点で勝ったかなと思った。逃げるは勝ち!良かったです」

白河実業高校・武田秀幸教諭「実は、作ったコマが一旦壊れたりして、今回作ったコマはきのうの7時までかけて、放課後に作った。本当におめでとうと言いたい」

地元の企業と高校生が競ったコマ大戦。ものづくりの技術と情熱は、次の世代につながっています。

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