21日、自民党富山市連の各校下支部の幹部らが集まる会合が開かれ、無断・架空の党員登録が問題となっている自民党の田畑裕明衆議院議員について、衆院選の候補者に推した執行部の責任を問う声が上がりました。

冒頭以外非公開で行なわれた会合には、自民党富山市連の39ある校下支部の支部長や幹事長が出席し、執行部から無断・架空の党員登録が問題となっている富山1区選出の田畑裕明衆議院議員について党本部から県第一選挙区支部の支部長に選任されていないことが報告されました。

原則、選挙区支部の支部長は選挙区選出の衆議院議員が務めることになっていますが、党本部は田畑議員の支部長選任を見送っていて、支部長が不在になるのは異例の事態で、田畑議員は次の衆院選で公認されない可能性もあります。

会合では、出席者からは「誰も責任を取っていないのはおかしい」と、自民党富山市連の執行部の責任を問う声が上がったということです。これに対し、自民党富山市連の高田重信幹事長は「今辞めたら収拾がつかなくなる」などと述べ、新しい支部長の選任後、執行部が何らかの責任を取る考えを示しました。

田畑議員を巡っては、衆院選の候補者とすることに一部議員から反対の声があり、市連は党員アンケートを実施する予定でしたが、校下支部の支部長らの反発を受けて中止し、公認候補に推した経緯があります。

また、会合では富山市内に約1300枚掲示されている田畑議員のポスターを撤去し別のポスターに貼り替えるよう出席者に協力を求めました。

田畑議員のポスターを巡っては、党員登録問題が発覚後、富山市内に掲示されているポスターの田畑議員の顔が白いペンキのようなもので、塗りつぶされるなどの被害が確認されていました。

自民党富山市連・中川忠昭支部長:「田畑さんに対する批判があって、支部長が選任されていないという状況もありますので(ポスターの撤去を)そういう形で進めたいということでお願いしました」

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