岩手県花巻市の飲食店が製造した弁当を食べた複数の人からサポウイルスが検出され、県は食中毒と断定して、この店を4日から3日間の営業停止処分としました。

県県民くらしの安全課によりますと、5月2日午後、中部保健所管内の医療機関から「食中毒の症状を訴える患者が複数名診察しているが、いずれも同じ弁当を食べたようだ」と県に通報がありました。
県の調査によりますと、弁当は4月29日に花巻市四日町の赤沼商店「仕出し赤藤」が提供したもので、弁当を注文して食べた2つのグループの10歳未満から70代の患者合わせて16人に腹痛や吐き気といった食中毒の症状が見られました。入院した人はなく、いずれも回復傾向だということです。
また、患者のうちの4人と調理従事者1人の便からサポウイルスが検出されたため、県はこの店を原因とするサポウイルスによる食中毒と断定して、食品衛生法に基づいて今月4日から6日まで3日間の営業停止処分としました。
今年岩手県内で食中毒が発生したのは5件目で、サポウイルス食中毒は今回が初めてです。
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県によりますと、サポウイルスは小腸の粘膜で増殖し、感染力が強く大規模な食中毒の集団発生を起こしやすいウイルスです。主な症状は下痢、吐き気、嘔吐、腹痛、発熱で、手洗いや食品の中心温度が90度ほどに達した状態で90秒以上加熱することが予防につながるということです。

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