今年1年を様々な角度から振り返る「回顧2024」シリーズ。今年の「暮らし・経済」について街の声とともにお届けします。

3月ー
首都圏を中心に90店舗を展開するスーパー「ロピア」が、那覇市の国際通りに県内1号店を出店。店内の約4分の1を占める肉売り場が特徴。独自ブランドの商品など大容量で低価格が売りです。

▽買い物客
「たくさん大盛りで並んでいるのが、すごく楽しくてつい買っちゃいます」

▽株式会社ロピア・相川博史取締役
「これからアジアに向けて展開していく1つの足がかりでもある。今後、人口が増えている地域にも出店していこうと考えている」

「ロピア」県内1号店の精肉の品揃え

▽仲田紀久子キャスター
「時刻は午前4時です。開店までまだ4時間もありますが、既に長蛇の列ができています」

8月には、南城市にコストコがオープン。あまりの人出に、当初の予定より3時間半前倒しで客を入れるほどの賑わいでした。

徹夜組で混雑したコストコの開店初日


――コストコのオープン、楽しみでした?

▽買い物客
「わくわくして5センチ浮いていました(笑)」

一方、周辺道路は大渋滞。地元住民の移動に大きな影響が出ました。オープンから4か月がたった現在のコストコ周辺は、渋滞は緩和されているものの、周辺の飲食店では週末を中心に客が来店を控える傾向が続いています。

▽コストコ近くでカフェを運営「仲善」宮城直樹 常務
「道混んでいる? といって電話かかってくる場合もあります」「(カフェが)コストコの奥になるので、ここを目的にして来るお客さんが少し控えているような感じはしています」

コストコの集客力を地域にどう還元するか…地元観光協会は対策を検討していました。

コストコのインパクトの悪い面も出ていると語る地元観光協会の会長


▽南城市観光協会 知念厚会長
「良い面と悪い面があって、まだちょっと判断がつかないと思っています。特にコストコ周辺の住宅に関してインフラの整備とか、クレームもある。交通の(渋滞)緩和というのは行政の対応も必要なことでもありますし」

「周りの事業者もやはり飲食系はやはり厳しいという話も出ています」

さて、街の人に今年の暮らし・経済の話題について尋ねると…関心がもっとも高かったのは、物価上昇の話題。

▽南風原町 70代
「何でも上がって、値上がりして。貧乏人は大変」

▽浦添市 10代
「バス通学なので、バス賃が上がったりとか、経路や時間帯が変わったりというのが…」

琉球バスと沖縄バスは今年、燃料費の高騰などを理由に初乗り運賃を値上げ。沖縄都市モノレールも、来年2月に普通運賃を一律20円引き上げます。

バス運賃はすでに値上げ モノレールも2月に値上げされる

食卓でおなじみの野菜は…

▽キャベツの値段に驚く買い物客
「え~高すぎ! どうする? 困りますね。いつまで続くんだろう…」

「価格の優等生」と言われるモヤシまでも値上がりしています。

▽那覇市 70代 
「上がっていますね。相当変わっている。もう生活ができない」

物価高騰の影響は「もやし」にまで


10月には県内の最低賃金が引き上げられ、初めて最低時給が900円台にのりましたが、物価上昇の負担が県民生活に重くのしかかる1年となりました。

――来年に期待することは?

▽那覇市 70代
「年金を上げてほしい。それだけよ」
▽浦添市 10代
「来年成人(18歳)なので、選挙に行ってみたいと思っている。政治はあまり分からないので、少し勉強しようかなと」

▽南城市 40代
「豪雨などいろんなことがあったので、そういうことのない普通の日常が一番だなと思っています」
▽那覇市 70代
「来年は巳年ですよね。巳年はお金がもうかる! 」

2025年が、少しでも暮らしやすい年になりますようにー。

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