厚生労働省は、「電子処方せん」を利用した際に医師が処方したものと異なる薬が端末に表示される事例が7件報告されたとして、医療機関と薬局に一斉点検を要請しました。

厚生労働省によりますと、システム上で処方せんのやり取りをする「電子処方せん」について、医師が処方したものと異なる薬が端末に表示された例がきょうまでに7件報告されました。

薬局や医療機関が誤りに気づいたため、実際に誤った薬が調剤された人はいないということです。

システムの設定上の問題や薬を指定するための「コード」の誤った使い方が原因だとしています。

厚生労働省はきょう、誤った薬の処方を防ぐため、電子処方せんを導入している全国の約8000の医療機関と約3万6000の薬局に対し、システムの一斉点検を要請しました。

この点検に合わせてあすから5日間、医療機関からの電子処方せんの発行を停止し、紙の処方せんを発行してもらうということです。

点検が終わった医療機関については、順次、厚労省のホームページで公開する予定です。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。