去年夏の大雨による被害で鉄橋が倒壊するなどして、運休が続くJR美祢線について、JR側は19日、鉄道以外の復旧方法としてBRT方式と呼ばれるバスによる運行を提示しました。



美祢線の沿線3市とJRなどでつくるJR美祢線利用促進協議会の復旧検討部会で示しました。

JR西日本中国統括本部広島支社 能登一明 地域交通課長
「この地域で公共交通を担ってきた交通事業者として、鉄道以外のモードにより復旧した場合についても、地域の中で当社としての役割を果たしていきたい」

BRT方式は、鉄道の軌道を舗装して専用道とするなどして、バスを運行するものです。

JRが示した基本案では厚保駅から厚狭駅側のおよそ4.2キロの区間に専用道を設け、増便分を含む現在の代行バスと同じ、29本を運行するとしています。

JR美祢線は去年夏の大雨で鉄橋が倒壊するなどの被害を受け、現在も運休が続いています。

JR側はこれまで単独での復旧はしないとの姿勢を示しているほか、自治体が軌道などの設備を保有しJRが運行を担う上下分離方式も提示しています。

代行バスでは現在、快速便の運行や停留所を増やす取り組みを実証実験として行っていて、JRではこの結果も踏まえたいとしています。

自治体側は「復旧はJRが鉄道で行うべき」としていますが、利便性など公共交通のあるべき姿について議論を尽くしたいとしています。

美祢市 中島紀子 地域振興課長
「鉄道以外のモードとかBRT、バス、そういった考えが示されることは当然だと思っておりますので、今後も鉄道での復旧と並行してしっかりその中身を検討・協議してきたいと思っています」

次回の会合は来年2月に開かれる見通しで、JRは具体的な費用についても示したいとしています。

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