国会では18日、派閥の政治資金パーティーをめぐる裏金事件を受け、衆議院・政治倫理審査会が開かれていて、安倍派の柴山昌彦元文部科学大臣は2014年頃に派閥の事務局からキックバックを収支報告書に計上しないよう要請があったと明らかにしました。
安倍派・柴山昌彦元文科大臣
「平成26年頃に清和研(=安倍派)の事務局から秘書に対し、今後は寄付について収支報告書に計上しないので、貴事務所でも受領について同様の対応をとってほしい。つまり、双方が計上しない形に従ってほしい旨の要請があったのです」
柴山氏は、派閥からのキックバックを収支報告書に記載しないことになった経緯をこのように説明した上で、「これについて不審に思い、その後複数回にわたり、秘書を通じて、本当に法的に問題がないか、従来通り寄付として、双方で計上する運用をお願いできないかと問い合わせたが、清和研からは、法的に問題ない処理を行っており、貴事務所だけを特別に寄付扱いとすることはできないので従ってくださいとの指示が秘書を通じてあった」と明らかにしました。
柴山氏は裏金事件に発展したことをめぐり、「忸怩たる思いで本当に申し訳なく国民、有権者にあらためてお詫び申し上げるとともに、信頼回復に向けて誠心誠意努めてまいりたい」と陳謝しています。
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