中越地震から20年の今年、新潟県 小千谷市で新たな防災食が誕生しました。開発したのは当時の地震を経験していない高校生です。
【小千谷西高校 3年生】「コンセプトは“被災した人の心の支えとなり、ショウガで心も体も温まる”」
市民の前で発表会に臨んだのは、小千谷西 高校の3年生です。
生徒たちは地元企業の阿部幸製菓とともに4月から商品開発に挑戦。
小千谷産のサツマイモが入ったチキンカレーに、
魚沼産コシヒカリの米粉を使ったショウガ入り豆乳スープ…
お湯で簡単に調理可能で、身も心もホッとする防災食が完成しました。
【スープを試食した人は】「おいしい!グー!もう一杯要る」
試食がふるまわれると、さっそく来場者がこだわりの味を堪能しました。
【カレーを試食した人は】「辛味はしっかりあって食欲が増すなって」
こういう防災食を置いておいて、期限が来たら食べて、また新しいのを備えてというのを習慣化するといいかなと思いました」
実はこの防災食、パッケージにもある仕掛けが。横にある二次元バーコードを読み取ると、小千谷市が力を入れる就職応援サイトにつながります。
防災食づくりを通して、若い人から地元企業に関心を持ってもらうのも狙いです。
【小千谷西高校 3年生】「災害の時にみんなが心が温まったり、力に変えられるように食べて元気になって(ほしい)」
【阿部幸製菓 阿部幸明 社長】「地域と企業と住んでいる人、若者たちとがもっとつながっていくことによって、地域を一緒になって盛り上げていけたらと期待しています」
この日は防災食の販売会も行われ、日頃の備えにと多くの人が購入していました。売上の一部は能登半島地震の被災地に寄付されるということです。
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