将来の夢につなげてもらおうと、子どもたちが福島県内の企業のお仕事を体験できるイベントが、15日まで郡山市で行われました。

鈴木夕里菜アナウンサー「スポーツショップのブースでは、店員役の子どもたちがお客さんの足に合った靴をおすすめしています」

このイベント「アウトオブキッザニア」は、子どもたちが職業体験を通じて仕事や社会に関心を持ってもらおうと、郡山市が企画したものです。15日までの2日間、およそ3000人が、地元企業30社のお仕事を体験しました。

「宿題のページを開けた人は手を挙げてください」

学習塾のコーナーでは、子どもたちが講師になり切って授業を行っていきます。

一方、製造業では、機械にあったネジを選び、絞め方も学びます。子どもたちの表情は、真剣そのもの。モノづくりの楽しさを体験しました。

東北アンリツ・橋本知治さん「ゆくゆくはいっぱい勉強して、うちの会社に入ってもらうのが一番良いんですけど、郡山市内に残って地域を盛り上げていく立場になってくれるとうれしい」

医療従事者の父を見て…小学1年生が看護師体験

看護師と介護士の体験コーナーで、少し緊張した面持ちで白衣に袖を通すのは、小学1年生の栁沼彩花さん。医療従事者の父の姿を見て、人を助ける職業に興味を持ちました。

柳沼彩花さん「人を治療したりするところが優しいな(と思い体験した)」

彩花さんがチャレンジしたのは、看護師のお仕事です。

彩花さん「痛み大丈夫ですか?」

救急車で運ばれてきた患者に聴診器をあてて、呼吸の状態を確認します。さらに、けがの処置を行ったほか、注射にも挑戦しました。

彩花さん「聴診器で息ができているか調査するのが面白かった」
Q.看護師や介護士の仕事に興味持った?「うん、持ってきました!」

お仕事の後にもらうのは、お給料。体験を終えた子どもたちには、会場内で使用できるオリジナルの通貨が手渡されました。

彩花さん「お給料ってあんな感じなんだって、なんか新鮮だった。(もらったお給料でお母さんと)一緒にごはん食べたい」
彩花さんの母「嬉しいです。一生懸命やっていて感動した。これをきっかけに色々な仕事に興味を持ってもらえたら良いと思った」

将来の自分の姿を思い浮かべながら、お仕事を体験した子どもたち。ちょっぴり大人になった2日間でした。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。