弁護士団体「RAIS」が制作した取り調べ拒否を主張するTシャツ

 「私は取調べを拒否します」と書かれたTシャツは危険物―。大阪府警が11日、そう判断し、保護責任者遺棄致死の疑いで逮捕され、羽曳野署に留置された50代の男が着ていたTシャツを取り上げていたことが16日、分かった。男の弁護人が明らかにした。  弁護人は「黙秘権と表現の自由を侵害する行為」と指摘。府警に対し、判断を撤回し、早急に着用を認めるよう申し入れた。  Tシャツは弁護人が所属する弁護士団体「RAIS(取調べ拒否権を実現する会)」が制作。胸の部分に文字が書かれている。弁護人が10日、男に黙秘を勧め、差し入れた。  弁護人によると、翌11日、男が留置場でTシャツを着ていると、警察職員がメッセージ性に問題があると指摘して脱ぐよう求め、取り上げた。弁護人が理由を問い合わせると「規律や秩序を乱す恐れがある危険物に当たる」と回答があったという。

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