おととい夜、福岡県の北九州市のファストフード店で中学生の男女2人が男に刺された事件。犯人は今も逃走中で、現場付近では不安が広がっています。
記者
「午後3時をすぎ、下校の時間を迎えました。事件が起こった現場付近の学校では、保護者が付き添っての下校となっています」
近くの小学校に通う
「ちょっと怖いから迎えにきました。怖いですね。(犯人が)捕まってないから」
「夜全然眠れなかった」
おととい午後8時半前、福岡県北九州市小倉南区にある「マクドナルド322徳力店」で、中学3年生の男女2人が男に突然、刃物のようなもので刺されました。
腹部を刺され、失血死で亡くなった中島咲彩さん(15)の傷口は1か所だけで、抵抗した跡はなかったということです。
腰のあたりを刺された男子生徒は命に別状はありませんでしたが、捜査関係者への取材で、致命傷になりかねない深い傷を負っていたことが分かりました。
刺した男について、男子生徒は…。
刺された男性生徒(15)
「まったく知らない人に刺された」
事件当時、刺された2人は学習塾の帰りで、店に立ち寄ると、レジを待つ列の最後尾に並んでいたといいます。
そこへ入店してきた男が2人に近づくと、無言で立て続けに刺し、店から逃走。この間、30秒にも満たない時間だったといいます。
その後、店を出た男は刃物のようなものを持ったまま、徒歩で北の方向に向かったとみられています。
記者
「ファストフード店では、きょうも現場に花が手向けられています」
献花しに来た人
「一瞬で命を奪われて無念だと思うと、すごくはがゆくなってくるし、これから楽しいことがあるはずだった人の未来を壊して逃げて、何しよんって話」
「まだ早すぎるし、かわいそうだなと思って、早く犯人が捕まることを祈っています」
いまだ逃走を続ける男。年齢は40歳ほど、身長は170センチくらい、灰色の上着に黒のズボン、黄色っぽい履き物をはいていたということです。
警察は、男が強い殺意を持って2人を襲ったとみて行方を追うとともに、付近の防犯カメラの精査を進めています。
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