高校バスケの全国大会「ウインターカップ」に出場する延岡学園高校男子バスケットボール部に注目します。
「応援されるチーム」を合言葉に、全国大会での勝利を目指します。

"残り22秒" 劇的な逆転勝利で2年連続17回目のウインターカップ出場

宮崎県内屈指の強豪校である延岡学園男子バスケットボール部。
過去には全国制覇も成し遂げましたが、今年は大きな壁にぶつかり続けました。

(延岡学園男子バスケットボール部 楠元龍水監督)
「(春の)九州大会であったり、(夏の)インターハイは出場したものの、初戦敗退、悔しい大会がずっと続いている」

そんなチームが、最後の大舞台、ウインターカップへの切符をかけて臨んだ宮崎県大会決勝。宮崎工業との試合は大接戦となります。

宮崎工業の1点リードで試合は、残り22秒。
ここで延岡学園は木村の渾身のパスを受けたキャプテン大津山がレイアップ!
劇的な逆転勝利で2年連続17回目のウインターカップ出場の切符を手にしました。

(延岡学園男子バスケットボール部 大津山晃崇キャプテン・3年)
「夏のきついトレーニングやディフェンス面のところを頑張ったというのが、自分の中で(優勝できた要因だと)思っている」

48人の部員をまとめる 3人のキャプテン

「日本一、日本一応援されるチーム」を合言葉に掲げる延岡学園。
48人の部員をまとめるのは3人のキャプテンです。

このうち、内田悠介キャプテンは、U18日本代表候補に選ばれていて、ゴール下の強さに加え、アウトサイドの攻撃力も磨き上げさらなる成長を遂げました。

(延岡学園男子バスケットボール部 内田悠介キャプテン・3年)
「(自分の強みは)一番はフィジカルの部分だと思うので、泥くさいところでチームに貢献できていけたらと思っている」

続いて、声かけでチームの士気を高めるスリーポイントシューターの佐々 然キャプテン。大事な場面でシュートを沈めたいと意気込んでいます。

(延岡学園男子バスケットボール部 佐々 然キャプテン・3年)
「去年も1回戦で負けてしまっているので、まずは一戦一戦勝ち切って、宮崎県代表としていい試合ができるように頑張っていきたい」

そして、県大会決勝で逆転シュートを決めた大津山晃崇キャプテン。果敢に攻めるプレースタイルでチームに勢いを与えます。

(延岡学園男子バスケットボール部 大津山晃崇キャプテン・3年)
「堅いディフェンスから速攻でしっかり点数を取ってくるので、そういったところで楽しいバスケットをして、応援されるチームに向けて頑張っていきたい」

「お父さんを目標にするのは、チームの目標にも」木村俊生選手

3人のキャプテンに加え、もう一人、勝利のカギを握るキーマンが。

それが、チームの司令塔的な役割を果たすガードの木村俊生選手。
ゴールに向かって切り込む突破力があり、堅守速攻のチームスタイルには欠かせない存在です。

そんな木村選手、実は、父親はプロ野球でユーティリティープレーヤーとして活躍し、37歳の若さで亡くなった木村拓也さんです。

(延岡学園男子バスケットボール部 木村俊生選手・3年)
「(父は)人柄とかそういうところでいろんな方々に『いい選手だった』、『いい人だった』っていう話を伺っているので、そういったところでは、この延岡学園で目指している『日本一、日本一応援されるチーム』っていうのはつながってくると思うので、お父さんを目標にするのは、チームの目標にもつながってくるのかなと思う」

元気を与えられるようなワンプレー、ワンプレーにこだわっていきたい

これまでの悔しさも糧に高校バスケ集大成の舞台、ウィンターカップに挑む延岡学園。まずは初戦突破、そして、日本一を目指します。

(延岡学園男子バスケットボール部 楠元龍水監督)
「元気を与えられるようなワンプレー、ワンプレーにこだわっていきたい。そういうのを積み重ねれば、おのずと自分たちの目標は近づいていくのではないかと思っている。それを信じて頑張る」

「ウインターカップ日本一、日本一応援されるチームになるぞ!」

ウインターカップは今月23日に東京で開幕し、延岡学園は、24日に広島の瀬戸内と対戦します。

※MRTテレビ「Check!」12月13日(金)放送分から

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