11月の記録的な大雨により国頭村の比地川が氾濫した影響で、家屋の床上浸水などの被害を受けた周辺住民らに対する浚渫工事説明会が13日に開かれました。住民からは、川の浚渫をしなかった結果招いた「人災だ」と指摘する不満の声が上がりました。
説明会では県北部土木事務所の調査結果と今後の県の方針が住民らに報告され、このなかで県は、比地川の氾濫は100年に1度の記録的な大雨から生じた災害引き起こされたもので、大きな要因は絞りこめないと説明しました。
一方、比地川の浚渫の要望が再三出されていたのに実施できなかった理由については、県が管理する75河川のうち、優先順位を付けて13河川で工事を行っていたこと、比地川の優先順位は17番目で2026年度に着手する予定だったことなどを説明しました。
こうした県の対応に対して、住民からは川の浚渫をしなかった結果招いた「人災だ」と不満の声が上がりました。
住民はこのほか、河川を監視できるカメラや氾濫した水を一時的に溜める遊水地を設けるなどの対策を訴え、改めて説明会を開くよう求めました。
氾濫による被害を受け県はこれまでに、県議会で補正予算案が可決され次第、従来の予定を前倒しし、今年度中に比地川の浚渫工事に着手する方針を示しています。(13日 北部通信員 岸本幸平)
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