「令和の忘年会」事情についてお伝えします。11月、全国の社会人の男女440人を対象に行われたインターネット調査で意外な結果が出ました。職場の忘年会に参加したい20代は約7割だったのに対し、50代は4割にとどまりました。各世代の本音を広島で取材しました。
まちの人
忘年会に行きたい(20代)
「行きたい。同期もいて、話すのが楽しい」
忘年会に行きたい(40代)
「行きたくない人は来ない。仕事帰りで交流を深めたい人は参加する」
5年前に参加 忘年会に行きたくない(20代)
「おじさんたちが騒いでいるイメージ。特に発言はなく、上司の話を聞くだけ。(楽しくなかった?)全然!」
バブル経済の頃・1980年代の忘年会です。お酒の一気飲みや、似ているかは関係ないモノマネ。宴会芸を披露することが当たり前の時代でした。
サラリーマン(当時)
「(ことしは)非常にいい年。来年も発展しますわ」
あれから約40年。30代までの若手が集まった2024年の忘年会です。
同世代が少人数で集まることが主流となっています。上司や同僚から宴会芸を促されることもめっきり少なくなりました。かつてとのギャップに、中高年の人たちの意見を聞きました。
若者に「飲め飲め」と言えない 昭和・平成の忘年会とのギャップ
忘年会に行きたくない(50代)
「(20代・30代より50代の方が行きたくない?)そうなんです。気を使ってしまう。『飲め飲め』と言えない。若者が冷めた目で見てくる」
40代
「小さい忘年会でも、私たちが盛り上げ役。若者は『来てくれてありがとう』」
60代
「(飲み会で気をつけている点は?)口臭!。(女性に)「彼氏できた?」と聞いたり、肩を組んだりしないように…していないけど」
一方、若者たちは、上司との忘年会に必ずしも後ろ向きではないようです。
忘年会に行きたい(20代)
「飲みも大事なコミュニケーション。飲みの場でしか聞けない上司の声や、最近の悩みや解決策を聞く」
忘年会に行きたい(20代)
「ずっと12月(週末の予定)は埋まっている。気を使う場面もあるが、会社の新人。たくさん顔を覚えてもらうために参加しようとの思い」
「不満や愚痴を聞くのは嫌」「負担が半端ない」切実な声「対面で話せる」「打ち解けられる」メリットも
賛成派と反対派、両方の意見をまとめました。
忘年会に賛成派
・対面で同僚や部下と話せることはメリットが大きい。リモートを通じて気づけた。
・相手の一面を知り、打ち解けられるので仕事がやりやすくなる。
・人とのつながりが薄くなったいまだからこそ、重要性が増している。
忘年会に反対派
・気を使うのは疲れるし、愚痴や不満を聞きたくない。
・幹事ならば参加必須なのが苦痛。参加したい人に代わってほしい。
・仕事内容によって参加回数が増えるため、時間・金銭の負担が半端ない。
広島ハートセンター 木村院長
「心の奥底では『行きたい』と思っていたが、若手に気を使います。上司の愚痴が言えなくなるなど、お金を払うことが私の仕事なのかなと(笑)」
中根キャスター
「2014年に入社しましたが、その頃といまの忘年会はスタイルが変わった気がします。何か企画しなければいけないと思ったのが昔で、いまはどの世代が集まっても、ゆっくり飲む機会が増えたなと思います」
1位は「次の飲み物を聞く」職場の飲み会で意識することトップ3は?
末川記者
最後に忘年会で意識することをランキング形式で紹介します。(※複数回答可)
第1位「次の飲み物を聞く」42.0%。
第2位「席順」33.6%。
第3位「上司にお酒を注ぐ」33.4%。
第4位「ご飯を取り分ける」29.8%。
第5位「新卒・若手が幹事を率先」20.5%。
第6位「1杯目の飲み物を周りと合わせる」16.4%。
第7位「余興や面白い話題を用意する」13.6%。
第8位「喫煙可能な会場で開催する」11.6%。
せっかく行くのであれば、ぜひ楽しんでください。お酒の席でこその出会いや新しい発見があるかもしれません。
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