青森県五所川原市が発注した工事を巡る官製談合事件について。市議会で12日、事件の全容解明などを行う「百条委員会」の設置を求める議案が、議員から提案されましたが否決されました。
2021年11月に行われた五所川原市発注工事の指名競争入札を巡っては、前の副市長・一戸治孝被告らが、特定の業者に落札させることを目的に事前に打ち合わせをした上、実際にその業者に落札させたとして官製談合防止法違反などの罪で起訴されています。
市議会最終日の12日は、自民公明クラブの木村慶憲議員が、官製談合事件で地方自治法にもとづく調査特別委員会、いわゆる「百条委員会」の設置を求める議案を提出しました。
五所川原市議会 木村慶憲 議員(自民公明クラブ)
「事件の全容解明と再発防止策を講じるために、官製談合事件調査特別委員会の設置が必要であると判断しました」
議案は採決の結果、賛成8、反対9で与党系議員が反対にまわり否決されました。議案が否決されたことについて、佐々木市長はコメントする立場にないとしています。
五所川原市議会 木村慶憲 議員(自民公明クラブ)
「本当に残念です。与野党関わらず賛同する議員で委員会を設置して、真相究明をしていかないと、これからの市政に関して市民は疑問を抱きます」
野党系会派は百条委員会設置に向けて、今後も与党系議員に働きかけていきたいとしています。
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