奥能登を襲った記録的な豪雨から間もなく3か月です。外浦に面する石川県珠洲市大谷町では12月に入りようやく断水が解消し、住民は安堵の表情を浮かべています。
地震と豪雨で二重被災した珠洲市大谷町、地元の小中学校で避難所の運営にあたる区長会の会長、丸山忠次さんの自宅も11日、断水が解消されました。
丸山忠次さん「お風呂とか炊事とか洗濯というのは当然自宅ではできないので、避難所の方でやっていたわけなので、そういう不便さはあったでしょうね。やっぱり水道が出ないってことは不便なもんなんですよ」
断水が続いていた間、週に3回給水車が水を運び込んでいた避難所でも、トイレが使えるようになりました。
丸山忠次さん「(トイレが)外にあるということで大変だったんだけども、寒くなってくるとつらい」
住民「命の源だから。水はやっぱり助かるわいね。向こうから運ばなくて良いし、体もやっぱり楽になってくるし」
当たり前の生活ができる喜びを感じる住民たちですが、大谷町以外の地区全体では元日の地震から断水が続いたままの場所もあります。
丸山忠次さん「そんなぜいたくをするとかどうのこうのじゃなくてね、最低限の普通の生活に戻れるのかなあと。まだ一部断水しているところがあるんですけども、早くその方たちに水道を通して欲しいなというのが思いです」
自衛隊が提供してきた大谷町の仮設浴場は15日で撤収となりますが、ボランティアの協力もあり引き続き地域の公民館に浴槽を設置する予定です。
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