鵜の動きで翌年の吉凶を占う石川県羽咋市・気多大社の神事「鵜祭(うまつり)」に向け、主役となる鵜の捕獲が8日から始まりました。
しかし、元日の地震の影響からか鵜は捕まらないままです。
毎年12月16日に気多大社で執り行われる「鵜祭」は、神の化身「鵜様」の動きで翌年の吉凶を占う神事として、国の重要無形民俗文化財にも指定されています。
鵜の捕獲を行うのは、七尾市鵜浦町(うのうらまち)の小西寛之さんと息子の達矢さんです。
鵜の捕獲を担う鵜捕主任(うとりしゅにん)は代々小西家が務めていて、作業は一子相伝の技です。
地震で地形が変わったせいか 「鵜が寄ってこない」
10日も鵜を捕獲するため海に面した崖へと向かいましたが、元日の地震の影響もあってか、今年は例年になく鵜が近くに寄ってこないと言います。
小西達矢さん「地形も結構変わっているんでそれで飛び方もひょっとしたら変わっているかも知れません」「足場や道中は何とか残っているんですけど、崖がどうしても崩れちゃって予測できないところですよね」
小西寛之さん「飛んではいるけど、ウチらの捕獲の所には来ないんで・・・(今年は厳しい?)厳しい感じです」
11日朝も、早くから鵜の捕獲へと向かった小西さん。無事、捕獲できるようにと宮司らも駆けつけ、お祓いが行われました。
気多大社・三井孝秀宮司「今年はぜひ捕らえていただいて、来年がいい形の占いができればと思っていたけど…」
小西達矢さん「(地震で)生活に支障がありましたけど、自分らの役割を全う出来たらなと」
神事のため鵜を運ぶ鵜様道中に向け、小西さん親子は12日も捕獲作業を続けます。
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