2025年大阪・関西万博会場への来場者アクセスを円滑にする輸送計画の全容が10日、固まった。主な交通手段別に想定利用者数を示した「分担率」は、主要鉄道駅と会場を結ぶシャトルバスの割合が減り、鉄道が増加。バスの運転手不足を反映した。会期中の交通情報集約を担うセンターの設置も決定。今後は計画に基づく訓練や運用テストに移る。 日本国際博覧会協会と有識者らでつくる協議会が「来場者輸送具体方針」の最終版を策定。協会の飛田章交通局長は会合で「全ての来場者が安全かつ円滑に来られるよう、引き続き関係者と連携していく」と語った。 万博会場への来場者は多い日の平均で1日当たり22万7千人を見込み、協会は主に3種類のアクセスを想定。7月策定の前回版では(1)会場直結の大阪メトロで12万9千人(2)シャトルバス3万人(3)自家用車からシャトルバスに乗り換える「パーク・アンド・ライド」方式6万8千人―としていた。最終版で鉄道は4千人増の13万3千人、バスは2万6千人とした。
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