いよいよ、ふたご座流星群の活動が活発になる時期がやってきました。ふたご座流星群の極大、月の影響、全国の天気予報、観察のポイントなど、必要な情報をまとめてご紹介します。

【目次】
1:ふたご座流星群の極大はいつ?月明かりの影響は?
2:あなたの街で観察できる?全国の天気予報(12月11日~15日)
3:観察に最適な場所は?必要なものはあるの?
4:いよいよ観察!見る方角は?流星を見つけるコツ

1:最大の流星群「ふたご座流星群」

毎年12月中旬に極大を迎える「ふたご座流星群」。毎年ほぼ安定して多くの流星が流れる『三大流星群』のひとつです。

国立天文台によりますと、今年のふたご座流星群の活動は「12月14日(土)午前10時頃」に極大を迎えると予想されています。極大前後の『12日夜~15日明け方』にかけて多くの流星を観察することができそうです。また最も多く流星が見られる極大夜は13日夜~14日明け方にかけてです。

特に14日午前3時~午前5時頃に流星数が多くなるので、夜更かしできる方はこの時間がオススメです。条件が良い場所では1時間あたり40個の流星が見られる可能性があると予想されています。

月の満ち欠けの影響は?

流星群観察の上で気になる要素の1つが月の満ち欠けです。

今年は12月15日が満月のため、月明かりの影響を受け、暗い流星は見えづらくなりそうですが、それでも明るい流星も多く流れるので、国立天文台は「極大を狙って観察すると多くの流星を見ることが期待できる」としています。

2:最高の観察場所は?全国16日間天気予報(9日午後6時半時点)

■「ふたご座流星群」極大前後(12日夜~15日明け方)の全国の天気予報

太平洋側を中心に晴れる見込みで、九州から北日本にかけて太平洋側では見えるチャンスがありそうです。一方、日本海側の地域は寒気の影響で雨や雪が降りやすく
観察は難しいかもしれません。沖縄地方は湿った空気の影響で、くもりや雨の天気となり、観察は難しい見込みです。

この期間、西高東低の冬型の気圧配置が続く見込みで、全国的に寒さが続きそうです。

■「ふたご座流星群」極大夜(13日夜~14日明け方)の全国の天気予報※9日午後5時時点

13日夜~14日明け方の天気の見通しです。晴れが期待できるのは、北海道の太平洋側、四国・近畿など西日本の一部、九州の太平洋側など。13日(金)は、東日本付近に低気圧が進む予想で、東京や名古屋など太平洋側でも雲が多くなる見込みですが、14日(土)の明け方には雲が取れる可能性がありそうです。

北海道・東北地方(NEWS DIGより)
関東地方(NEWS DIGより)
東海・北陸・甲信地方(NEWS DIGより)
近畿地方(NEWS DIGより)
中国・四国地方(NEWS DIGより)
九州地方(NEWS DIGより)

また気象情報会社「ウェザーニューズ」は「流星見えるかなマップ」を作成しています。

※12月6日時点 提供:ウェザーニューズ

3:観察に最適な場所は?必要なものはあるの?

夜空を広く見渡すことで多くの流星を観察することができます。そのため、空が広く見渡せる場所を選びましょう。また人工の明かりが多いと流星が見づらいので、市街地から離れ、人工の明かりが少ない場所で観察するのがオススメです。

■観察のポイント3つ■

(1)望遠鏡や双眼鏡などは必要ありません。星座早見盤など、観察時の星や星座の位置がわかるものがあると、放射点がある「ふたご座」の位置を確認することができ、また流星を待つ間、星空を楽しむためにも便利です。星座早見盤はスマートフォンのアプリで確認できるものもあります。※場所を確認したらスマートフォンは消して、目を暗さに慣らしましょう。

(2)国立天文台は「流星の観測時間は短くても15分程度」を推奨しています。明るい屋内から屋外に出てすぐは、目が暗さに慣れていないため、目が慣れるまでしばらく待つことで、星空や流星を観察しやすくなります。そのためにも、立ったままでの観察は上を向いた無理な姿勢を長時間続けることになります。レジャーシートや椅子などを用意し、楽な姿勢で観察できる準備をしておくと、長時間観察を続けることができます。また夜間の屋外では寒さ対策も重要です。

(3)いずれの夜も今年は月の影響を受けやすく流星観察の邪魔となります。国立天文台によりますと、月が輝く空は、月を背にして反対側の空を見るようにするか、空の高い位置に月がある場合にはあえて少し低めの空をみることで、月明かりの影響を小さくすることができるということです。

4:いよいよ観察!見る方角は?流星を見つけるコツ

放射点を赤色で表示

ふたご座流星群はその名の通り「ふたご座」に放射点があり、流星が放射点から放射状に出現するように見えます。

好条件となる13日午後9時ごろに東の空を眺めると、地平線から約30度の高さ(手をまっすぐ出してこぶしを三回重ねた高さ)に位置するふたご座を見ることができます。ふたご座はオリオン座の左側に位置するので、まずはオリオン座を探してみるのがポイントです。

しかし放射点の位置に関わらずどの方向にも流れるので、なるべく広い範囲を見渡すと流星をとらえられる可能性が上がります。寒さ対策を万全にして、体調を崩さないように観察してください。

参考:国立天文台「ほしぞら情報」「流星群の観察方法」

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