霧島連山の新燃岳で、この10日間で250回と火山性地震が増加しています。火山活動がさらに高まった場合、気象庁は噴火警戒レベルを現在の1から2の「火口周辺規制」に引き上げる可能性があります。
新燃岳では、10月下旬頃から火口直下を震源とする火山性地震が増減を繰り返しています。火山性地震は、9日は午前8時までに15回、10日間で250回とやや多い状態となっており、10日間で300回の噴火警戒レベル引き上げの基準に近づき、火山活動が次第に高まってきています。
地下のマグマの動きを示すとされる火山性微動は観測されていません。監視カメラによる観測では、新燃岳火口の噴煙及びその周辺の地熱域の状況や、新燃岳近くに設置している傾斜計では、特段の変化は認められないとしています。このため新燃岳では、噴煙や地熱域、地殻変動の状況に特段の変化は認められないものの、火山性地震が増加しており、今後火山活動がさらに高まる可能性があり、気象庁は今後の火山活動に関する情報に注意を呼びかけています。
現在、新燃岳の噴火警戒レベルは1の「活火山であることに留意」で、火口内、火口縁及び西側斜面の割れ目付近で、火山灰の噴出や火山ガスなどに注意が必要です。
なお、新燃岳は2018年6月27日を最後に噴火はありません。
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