たい肥約2万6000トンを5か所に不法投棄したとして、熊本県が同県菊陽町の業者に対し、産業廃棄物の収集運搬業者としての許可を取り消す処分をしました。
熊本県から産業廃棄物収集運搬業許可の取り消し処分を受けたのは、菊陽町辛川にある産業廃棄物の収集運搬会社です。
県によりますと、この会社は、2021年9月から今年1月にかけて、知人が管理する御船町の空き地や自らが管理する菊陽町の事業所のほか、熊本市北区植木町、菊池市、南阿蘇村の合わせて熊本県内の5か所に、たい肥約2万6千トンを不法投棄していました。
県が2023年11月、別の不法投棄について御船町の空き地所有者に指導をした際、この土地にたい肥が不法に持ち込まれていたことが発覚しました。
たい肥は今回処分を受けた業者が、別の業者から購入したものだということで、県の聞き取りに「たい肥なので不法投棄という認識がなかった」と話しているということです。
今回確認された、たい肥の量は、県内では過去10年で最も多いということです。
作物を栽培していない場所に大量のたい肥を廃棄すると、雨が降った際に地下水などに養分が流れ込む可能性があります。県はこの5か所について、「今のところ環境への影響はない」としていますが、この業者に改善命令も出していて、今後6か月をめどに業者が撤去するということです。
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