広島県警は6日、警察職員が入る寮の寮費64万円を着服した男性の巡査長(27)を、業務上横領の疑いで書類送検したと発表しました。
広島県警によりますと、県内の警察署に勤務し、寮費の支出や管理をする立場にあった男性の巡査長(27)は、ことし4月、警察の寮費が管理されている普通預金口座から64万円を払い戻して着服したとみられています。
4月、巡査長による同僚間での金銭の貸し借りについて、他の職員から上司に相談があったことで調査をしたところ、事件が発覚しました。
寮費は税金ではなく入寮する警察職員が支払っているもので、巡査長は、64万円の使い道について、借金の返済やギャンブルに充てたと話しているということです。
この巡査長は他にも、去年3月からことし4月にかけて、勤務中に66回、競艇のインターネット投票をしたとして、地方公務員法にも違反したとされています。
巡査長は「数多くの方にご迷惑をおかけし大変申し訳ありませんでした」と話し、処分後、6日付で依願退職したということです。
広島県警の植義則首席監察官は「非違事案の再発防止に努める中、本件が発生したことは誠に遺憾である。より一層、職員に対する教養を徹底し、信頼回復に努めてまいります」とコメントしています。
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