東京メトロは2日、飯田橋駅などに勤務する20代男性社員が、忘れ物の検索システムを使い、現金計23万5458円を、落とし物をした人になりすまして着服していたと発表した。

◆拾った他人名義の運転免許証を提示

東京メトロの看板(資料写真)

 東京メトロによると、社員は4月28日午前11時10分ごろ、飯田橋駅にある忘れ物取扱所を訪れ、事前に検索システムで知った金額や拾得場所などを伝えて、現金約16万円を受け取った。本人確認には、拾った他人名義の運転免許証を提示したという。  社員が終始うつむき、うれしそうな様子がないことを担当者が不審に思い、調べたら同じ免許証を見せた人が計4回も遺失物を受け取っていたことが分かり、システムの検索履歴などを調べ、社員の着服が発覚した。今年3〜4月に計6回、現金のほか、財布、キーケースなどを着服したという。社員は着服を認め「お金に困っていた。反省している」と話しているという。東京メトロは社員を処分する方針。(奥野斐) 

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