12月に入り、もうすぐやって来るのがクリスマス。楽しみにしている人も多いのではないでしょうか?
ところで皆さん、ここ数年でクリスマスが近づくとパン屋や菓子店でも店に並ぶことが増えてきた「シュトーレン」をご存じですか?
シュトーレンとは、ドイツの伝統菓子のことです。
本場ドイツでは12月1日からクリスマスイブの24日までの期間を「アドベント」と呼び、この期間にシュトーレンを少しずつ食べてクリスマスを待つという習慣があります。
このシュトーレンを10年ほど前からつくる盛岡市のパン屋を奥村キャスターが取材しました。
盛岡市前潟のパン屋「レジュイール」です。
開業から14年目の地域に密着したパン屋です。
この店で毎年11月中旬から店頭に並び始めるのがこちらの「シュトーレン」です。
毎年この時期になると一人で何個も購入する人もいるというほどの人気商品です。
「もともと僕自身がシュトーレンが好きでクリスマスが近づくにつれてシュトーレンがあると店が華やかになります」
店主の桐山太司さんは兵庫県出身で、全国に店舗がある大手ベーカリーでの勤務を経て、妻の地元でもあるここ岩手で店を開きました。
桐山さんがシュトーレンを作り始めたのは、開業から数年が経った10年ほど前。
以前働いていた店では作ったことがなかったため、試行錯誤を繰り返して完成させました。
シュトーレンは、牛乳やバター、砂糖を使った生地にドライフルーツやナッツなどを練り込んで作ります。
クリスマスを待ちながら食べる風習があるため、賞味期限はおよそ1か月と一般的なパン菓子より長く、日に日に味が変化し旨味を増していくのが特徴です。
レジュイールではこのシュトーレンに、自家製のラム酒漬けレーズンなどおよそ8種類の具材を使っています。
(桐山太司さん)
「厳選した材料を使っているので奥深い味わいだと思います」
生地に具材を練り込んだらアーモンド粉末と砂糖を混ぜ合わせたマジパンと呼ばれる菓子を包んで型に入れ発酵させたら窯に入れて焼き上げます。
待つこと1時間…。
シュトーレンが焼きあがりました。
ここからがシュトーレンづくりのポイント。
たっぷりのバターの中をくぐらせ、粉砂糖をふります。
それを5日ほど寝かせたものがこちら。
仕上げにもう一度粉砂糖をかけて完成です!
手間暇かけて作られた、こだわりのシュトーレンを厚さ1センチほどに切って頂きます。
(奥村キャスター食リポ)
「こちらのシュトーレンはとてもやわらかくてしっとりしています すべての入っているナッツやドライフルーツの味が生地にしみこんでいる感じ 濃厚です」
(桐山太司さん)
「紅茶やワインなどお酒にも合いますし、1枚食べてすぐラップをして乾燥しないようにしてもらえば日持ちしますので 楽しく召し上がっていただきたい商品です」
レジュイールでは紹介したシュトーレンの他に、チョコレート味のシュトーレンショコラも販売しています。
もうすぐ訪れるクリスマス。
甘くおいしいシュトーレンを味わいながら、冬の一大イベントの本番を待ってみるというのはいかがでしょうか?
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