戦死した天川清三郎さんの寄せ書き入り日章旗を受け取った畑中綾子さん(右から2人目)と親族=5日、京都市役所

 太平洋戦争中の1944年、激戦地のフィリピン・レイテ島で戦死した滋賀県出身の元プロ野球選手天川清三郎さん=当時(24)=の寄せ書き入り日章旗が5日、京都市役所で遺族に返還された。天川さんのいとこに当たる畑中綾子さん(92)は「感無量で夢のよう。大切に供養して守りたい」と話した。  返還に協力した京都府遺族会によると、天川さんは38年の甲子園に出場し優勝投手となった。その後、南海軍(現・福岡ソフトバンクホークス)に入団したが、1年ほどで召集令状が届き、戦地に赴いた。  日章旗にはチームメートらの名前が連なり、「祈武運長久 為天川清三郎君 南海軍」と記されている。

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