今年11月、福岡県粕屋町に住む80代の男性から、現金250万円をだまし取ったとして、受け子と回収役とみられる43歳と54歳の男が再逮捕されました。

だまし取った現金の受け渡しにはマンションの宅配ボックスが使われていました。

息子名乗る人物から電話

詐欺の疑いで再逮捕されたのは、東京都練馬区下石神井の無職・石坂友寿容疑者(43)と福岡県太宰府市大佐野の無職・杉山博文容疑者(54)です。

2人は今年11月14日、福岡県粕屋町に住む82歳の男性から250万円をだまし取った疑いが持たれています。

警察によりますと、男性(82)の自宅の固定電話に息子を名乗る人物から「株を買ったお金の穴埋めをしないといけない」「会社の者が取りに行く」などと嘘の電話がかかってきました。

杉山容疑者はいわゆる「受け子」の役割で、男性(82)の自宅を訪れ現金250万円を受け取ったあと、県内のマンションの宅配ボックスに入れ、その後、石坂容疑者が回収したとみられています。

宅配ボックスは、荷物を入れた人が暗証番号を設定し受け取る人に伝えるダイヤル式で、このマンションではオートロックの外に設置されていました。

2人はこのマンションの住人ではないということです。

女性(85)からも100万円だまし取った疑いで逮捕

2人は今年11月8日~9日にかけても同様の手口で、福岡市東区に住む85歳の女性から100万円をだまし取った疑いで既に逮捕されています。

警察は2人の認否を明らかにしていません。

約10件のニセ電話詐欺事件に関与した可能性

警察は、福岡市とその周辺で今年9月から11月にかけて発生した約10件のニセ電話詐欺事件(被害総額・約2400万円)にも2人が関与した可能性があるとみて、余罪を調べています。

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