広島市にあるダムの建設で立ち退いた移住先が、土砂災害特別警戒区域に指定されたことについて、住民たちが4日、広島県に対策を求めました。
末川徹記者
「広島市佐伯区です。山の急な斜面が広がっているが、道路や住宅の一部は、土砂災害の危険度が高いエリアとなっています」
広島県に要望書を提出したのは、広島市佐伯区石内地区の住民で、900人あまりの署名を添えました。
西風新都の開発にともなって、広島県が整備する梶毛ダムの建設にあたり、住民たちは立ち退き、生活再建地に引っ越しました。しかし2016年、住宅3軒の一部が、がけ崩れの特別警戒区域=「レッドゾーン」に指定されました。
住民は、広島県の計画に問題があったとして、速やかな対策工事を求めました。
石内まちづくり協議会 池之子英利 会長
「梅雨の時期になったら憂うつ。私たちが移動して、危ない土地なら保証してもらって当たり前ではないか」
一方、広島県は、「民間事業者が当時の法律の基準に沿って整備したもので、県が主体的に対応できることはない」と説明しました。
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