きょう、山形県米沢市で、地域の伝統行事である裸餅つきが行われ、朝早くから漢(おとこ)たちの威勢のいい声が響き渡りました。

きょう米沢市の千眼寺(せんげんじ)で朝早くから行われたのは、窪田地区の伝統行事「裸餅つき」。

この餅つきは、およそ380年前から続く伝統行事で、今年の恵みに感謝し、新年の五穀豊穣を願い毎年この時期に行われています。

きょう用意されたもち米はおよそ480キロ。

地域の漢たちおよそ30人が「煉歌(ねりうた)」「搗歌(つきうた)」「揚歌(あげうた)」といわれる歌に合わせ餅をつき、早朝の会場は餅の香りと熱気に包まれました。

そしてここからが、最大の見せ場!

「ソイヤ!(天井に餅)」

漢たちが心をひとつにして餅を天井までもちあげる!これが伝統の裸餅つきです。

参加者「祖父の代から。いやもっと前から代々続いているので、そういう伝統なので守っていきたい。来年も同じようにやると思うのでがんばってつきたいと思う」

参加者「窪田に来て浅いんですが、こういう行事に参加させていただけるのは大変ありがたい。私今年引退になってしまうが、(次の世代の方たちには)伝統行事っていうのはなくさないように続けていってほしい」

つきたての餅を待つのは地域の人たち。

早朝につかれた餅を食べ、それから仕事や学校に行くのが地域の風習でもあります。

けさは納豆餅や雑煮などが作られ、訪れた人はおいしいそうに頬ばっていました。

餅を食べた子ども「最高!美味しいめっちゃ!」

餅を食べた子ども「やっぱ甘いです。来年も幸福が祈れるような味でした」

餅を食べた子ども「今年の餅の味は来年もがんばれそうな味でした!」

きょうは、午後3時頃まで威勢よく餅つきが行われたという事です。

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