病気で長期療養中の小学2年の男の子がプロラグビーチームに入団しました。
10月2日、プロラグビーチーム「レッドハリケーンズ大阪」にひとりの男の子が入団しました。
(勝羅幸翔くん)「小学2年生のかつらゆうです。パスをいっぱい頑張りたいです」
ラグビーが大好きな小学2年生の勝羅幸翔くん(8)。地域のラグビースクールにも通っています。1年ほど前、手足など一部の関節が炎症を起こし痛みが出る『腱付着部関連関節炎』を発症しました。
(勝羅幸翔くん)「(Q前みたいに思いっきり動くというのは?)しんどい」
(母 幸さん)「(練習から)帰ってきてからの負荷が大きくて、ずっと動けずに『痛い痛い』と言っている」
長期療養が必要なため、現在も治療を行いながらラグビーを続けていますが、痛みがひどいときは、必要に応じて移動の際に車いすを使用する場合もあります。
(母 幸さん)「(スポーツを)やっているときはテンションあがってできるけど、終わったあと『足痛い、自分で乗る』と言って」
幸翔くんのような長期療養を必要とする子どもたちにも「スポーツを通して青春を送ってほしい」という思いから設立されたのが『認定NPO法人 Being ALIVE Japan』です。
長期療養のこどもたち同士のコミュニティをつくり病気と生きていく力を育くむ「スポーツキャンプ」や、今回のようなスポーツチームへの入団を通して子どもたちの自立を支援する活動を行っています。
(Being ALIVE Japan代表 北野華子さん)「長期的に治療を必要するお子さんがチームの一員として参加することで、練習や試合の中で選手やファンの方と一緒に交流して病気と前向きに生きていく力や自立を支援」
レッドハリケーンズ大阪は3年前からこの取り組みに賛同。母・幸さんは「必要なサポートを自ら周囲に伝える力を育んでもらいたい」といいます。
(勝羅幸翔くん)「楽しい2年間にしたい。うまくなる方法などいろいろ聞きたい」
この日。入団後、初めてチームの練習に参加しました。そこには、生き生きとした表情で楕円球を追いかける姿が。選手たちにとっても幸翔くんの存在はいい刺激になっているようです。
(レッドハリケーンズ大阪 鶴田馨選手)「僕たちも一生懸命頑張るし、僕たちが頑張った姿や過ごした時間を彼も感じてもらって、頑張る活力にしてもらえたら」
(勝羅幸翔くん)「選手の名前も覚えて、同じチームになれたらと思います」
幸翔くんはラグビーを通してこれからも病気と向き合っていきます。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。