高さ20メートルの巨大なのぼり旗を掲げ、船が勇壮に湾内を駆け巡る石川県能登町小木の「とも旗祭り」は、今年は地震の影響で中止になりました。

祭りは行われないものの、復興を誓い地元の中学生たちがのぼり旗を掲げました。

2025年3月で閉校する能登町の小木中学校の1年生から3年生の生徒たちが、朝小木港に向かいます。毎年、5月2日と3日に「とも旗祭り」が行われる会場です。

とも旗祭りは海の安全と豊漁を願う祭りで、高さ20メートルもある大きなのぼり旗を掲げた船が湾内を巡行しますが、能登半島地震の影響で小木の町も港も大きな被害を受け、今年の祭りは中止になりました。

それでも中学生たちは町を元気にしたいと、3月から地元の住民たちと復興への願いを込めた「とも旗」を作りました。

準備が整い、いよいよ20メートルもある巨大なとも旗を起こします。

「復興、能登に誓う」

そんな思いを込めたとも旗が力強く風になびきます。

地元の人「孫たちがしたいって言ってたんですよ、ほんでできて良かった」「地震が起こって気持ちが下がっていたが、今まで通りのことができるっていうのが、元気もらった。すごく幸せです」

町の人たちと作り上げたとも旗は、生徒たちにとっても一生の思い出になったようです。

浦田羽菜さん(3年生)「最後になるので、全校生徒みんなでできたのがすごく思い出に残ったのかなと、地震で建物が壊れた中でみんなで力を合わせてできたのが良かった」
谷口凱弥さん(3年生)「今年は(湾内を)回れないんですけど、旗を立てることができただけでもうれしいです」「この旗を見て少しでも元気になってくれたらうれしいです」

能登町小木では、3日も旗を掲げる「とも旗おこし」が行われる予定です。

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