世界遺産金峯山寺(奈良県吉野町)の僧侶が1日、師走の町で歳末助け合い托鉢を行った。2008年から毎年続けている。浄財を集める光景は年末の風物詩になっている。今年は能登半島地震などの災害支援も兼ねた。  五條良知管長(60)ら12人の僧侶は、国宝の本堂蔵王堂で読経を終えると網代笠をかぶり町中へ。僧侶の「ほぉーうー」という独特の発声とほら貝の音が門前町に響くと、沿道の店主らが出迎え、僧侶の持つ浄財箱に心付けを入れて手を合わせた。  地元の坂本笑子さん(82)は「少しでも協力できればと思って」と僧侶に浄財を手渡すとうれしそうに見送った。

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