石破総理は、衆議院選挙後、初めて所信表明演説をおこない、いわゆる「年収103万円の壁」について「引き上げる」と明言しました。

石破総理
「いわゆる『103万円の壁』については令和7年度税制改正の中で議論し、引き上げます」

石破総理は所信表明演説で、「103万円の壁」の引き上げのほか、国民民主党が求める「ガソリン減税」についても「自動車関係諸税全体の見直しに向けて検討し、結論を得る」と訴えました。

また、「地方創生交付金の倍増」のほか、「自衛官の処遇改善」など、随所に「石破カラー」も織り交ぜました。

政権運営の基本方針については、「他党にも丁寧に意見を聞き、幅広い合意形成が図られるよう真摯に謙虚に取り組む」と語るなど、少数与党となる中、野党への配慮を強く滲ませた異例の演説となりました。

立憲民主党 野田佳彦 代表
「政治改革を推進しようとする意欲・覚悟というものを残念ながら感じることができなかった」

国民民主党 玉木雄一郎 代表
「(政府・与党に)足りないところをしっかりと私たち国民民主党が政策の提案や提言も通じて埋めていく」

週明けには各党の代表質問が始まり、「年収の壁」や「政治改革」を主な争点に与野党が論戦を繰り広げることになります。

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