新潟県上越市で28日、県内で今年2例目となる“毒キノコ”による食中毒が発生しました。70代男性が食用のヒラタケと間違えて、有毒の『ツキヨタケ』を誤って食べてしまったということですが、男性はすでに回復したということです。
上越保健所によりますと、26日に上越市の70代男性が市内の山中でヒラタケと思ってキノコを採取。自宅に持ち帰った後、28日の正午ごろに油炒めにしたキノコをラーメンにトッピングして食べたということです。
しかし、午後3時ごろから、吐き気・おう吐・下痢などの症状が現れたため、午後7時ごろに医療機関を受診。未調理のキノコの写真を専門家が確認したところ、有毒の『ツキヨタケ』であることがわかったということです。また男性の症状も『ツキヨタケ』の中毒症状と一致していたことなどから、保健所はツキヨタケによる食中毒と断定しました。男性は入院せず、既に回復しているということです。
保健所によりますと、男性のほかに「きのこラーメン」を食した人はおらず、男性と共に山中から同じキノコを持ち帰った友人も、男性から連絡を受けた後にキノコを破棄していて、これ以上の被害拡大はないということです。
新潟県では、食用キノコと毒キノコとの“見分け方”には幾つかのポイントがあるため、確実に鑑別のできる専門知識のある人に鑑別してもらうよう呼び掛けています。
新潟県は11月15日に今シーズン初めて毒キノコによる食中毒が発生したことから『毒きのこ食中毒発生注意報』を出して注意を呼び掛けています。
新潟県では、2023年に新潟市と糸魚川市でツキヨタケによって6人に食中毒が発生するなど、令和元年以降(2019年以降)これまでに12件・28人の毒キノコによる食中毒が確認されています。
県は、食用と正確に判断できないキノコは絶対に「採らない」・「食べない」・「人にあげない」よう注意を呼び掛けています。
【きのこによる食中毒の予防ポイント】(新潟県より)
1.食用と正確に判断できないきのこは、絶対に「採らない」、「食べない」、「人にあげない」
2.様々な「言い伝え」は全く根拠のない迷信であるため、信じない
(主な迷信)
(1) 柄が縦に裂ければ食べられる → 毒を持つきのこの多くは柄が縦に裂ける
(2) ナスと一緒に料理すれば食べられる → 食中毒を起こした例は多数ある
(3) 虫が食べているきのこは食べられる → 虫は毒のあるきのこも食べる
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