写真は、先日 宮崎市内で撮影されたものです。飛んでいるのは、カメムシです。既にエリアによっては多く発生しているカメムシへの対策が必要な季節になってきました。

以下、2023年10月7日に掲載した「『くさい成分が出る前に先に冷やして固めて』『半分に切ったペットボトルですくって捕獲』大量発生のカメムシ 退治するためのワザ」を再掲載します。

今年は、カメムシが、全国的に大量発生しているそうです。現状と退治するための方法を取材しました。

不快害虫と呼ばれる「カメムシ」

刺激すると、いや~な臭いを出すカメムシ。今年は全国的に大量発生しているという。

カメムシについて、街の人は・・・

(Q.カメムシを最近見ることありますか?)
(県民)
「めっちゃ見ます。マンションの通路のところに結構。Tiktokとかでもカメムシがいっぱいいて家に帰れないみたいな動画を見るんで」
(大阪からの観光客)
「温泉にもいましたね。いっぱい。窓にいっぱいついていて、外に露天がついてんたんですが、夜入るのやめました。臭いがすごいするから、いやです」

人に不快感を与え、不快害虫と呼ばれるカメムシ。夜には・・・

(長友幸生記者)
「こちら宮崎市内のテニスコートなんですが、コートを照らすライトにたくさんのカメムシが集まっていて、こちらにも強烈な臭いが漂っています」

ここでは、殺虫灯で集まる虫の対策をしているが、電圧で刺激をしているせいか、強烈な臭いが漂っていた。

(利用者)
「自然のことなんで仕方ないんですけど、少し練習に気にはなるかなと思います。もう踏みつぶしたときはすごい臭いがします」
「練習に集中できないから、邪魔だなと思ってます。もう変な気持ち悪い臭いがします」

大量発生の要因は「高い気温にエサが豊作」

宮崎県病害虫防除・肥料検査センターの調査によると、今年は、去年の同じ時期に比べカメムシの数がおよそ10倍に増加。
過去10年間の平均より、多い傾向にあるという。

昆虫に詳しい南九州大学の新谷教授に話を聞いた。

(南九州大学 新谷喜紀教授)
「今年はもう春からずっと気温が高めで推移していますので、このカメムシたちにとっては、条件としてはよかったのではないかなと思います」

新谷教授によると、夜間の気温が高かったことやエサとなるスギやのヒノキの実が豊作だったことが、大量発生の要因につながっているという。

光に集まる習性

(南九州大学 新谷喜紀教授)
「カメムシ色に統一しようと思いまして、このカバンも含めまして全部緑色にしました」

昆虫愛溢れる新谷教授が、カメムシをよく見かけるという場所へと案内してくれた。

(南九州大学 新谷喜紀教授)
「夜になったら、とてもいっぱい虫が集まってくるところ、ライトがあるところでして、そこで最近よくカメムシが集まっているのを見ていましたので、これからご案内します」

(長友記者)
「わ、すごい。すごいたくさんいますね」
(南九州大学 新谷喜紀教授)
「夜すごいんですよ」

15匹ほどかたまって、アパートの敷地内に・・・

そして、建物の中にも…

(南九州大学 新谷喜紀教授)
「今、電灯がついていない昼間ですが、昨夜集まったものが、まだとどまっているんだと思います。周辺もいれれば、3、40匹はいると思います」

カメムシは、一般的な虫と同じで光に集まる習性があり、日当たりの良いベランダや洗濯物につくことがあるという。

あの臭いは何?

そして、カメムシと言えば、あの臭い。

(南九州大学 新谷喜紀教授)
「人が刺激をしたり、もともとは外的からの防御ということで、いやな臭いをだして、鳥だとか爬虫類だとから食べられないように守ってる臭いだと思うんですけど」

カメムシの臭いが出るのは、中脚と後脚の間にある、臭腺開口部。
出した瞬間は液体だが、すぐに蒸気になるという。

カメムシを記者が捕獲してみた。

(長友記者)
「おお・・おお!うわ・・・くさ!めっちゃくさいです・・・出てますね。黄色い液体が先生の手に」

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