去年7月、東京・足立区の寺で住職を殺害した罪などに問われた石材会社代表の男に、東京地裁は懲役25年の実刑判決を言い渡しました。

石材会社の代表、斎藤竜太被告(51)は去年7月、足立区の寺の地下にある納骨堂に侵入し、練炭に火をつけて住職の男性(当時70)を一酸化炭素中毒に陥らせて殺害したほか、住職の妻と次女も殺害しようとした罪に問われています。

これまでの裁判で検察側は、斎藤被告と住職には霊園事業をめぐるトラブルがあったと指摘し、「被告人は住職さえいなければ、事業が好転すると思い、強い憎悪を抱いていた」「犯行は卑劣かつ狡猾で、無差別殺人に近いものだ」として、斎藤被告に懲役30年を求刑していました。

斎藤被告は起訴内容を認めていましたが、弁護側は「被告人は霊園の運営をめぐって、住職から侮辱されるなどして怒りや悲しみがあった」「犯行に至るまでの経緯には酌むべき点がある」として、懲役20年を求めていました。

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