地震で被害を受けた能登地域の現状を直に見て、災害対策に役立ててもらう石川県の取り組みが始まりました。初回の28日は、神奈川県の建設関係の団体が被災地視察のため能登・羽田便を使って訪れました。
県では能登地域への視察・研修を進めるため、首都圏の企業や団体に対し「震災を学ぶ旅」を提案し、第1陣として神奈川県の横須賀商工会議所建設部会のメンバー8人が能登空港に到着しました。
一行は、空港内に開設された仮設の飲食店「NOTOMORI(のともり)」で、空港の管理責任者から空港が防災拠点として機能したことなど、地震発生当初の対応状況について説明を受けました。
能登空港ターミナルビル・前田正彦専務「ビルには県の施設も入っていて水・食料・毛布など備蓄品が多かったので活躍した」
横須賀商工会議所建設部会・小池克彦副部会長「同じ半島を持つ能登半島をぜひ見させていただき、どういうものが足りないか、準備しないといけないか、目で見たい」
一行はこのほか、七尾市で和倉温泉などを視察し、29日は羽咋市の妙成寺などを見て、北陸新幹線で戻る予定です。
石川県空港企画課・木本正成課長「被災地の現状とか語り部の話を聞いていただき防災意識を高めて被害を軽くなるような取り組みをしたい」
能登・羽田便は12月25日から、元日の地震前と同じ1日2往復の態勢に戻ります。
県では空港の利用促進も含めて今後、被災した飲食店による能登福幸丼(のとふっこうどん)の昼食や、隆起した海岸を見学するプランなども提案したいとしています。
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