年末年始で買い物客が増える時期を前に盛岡市の商業施設で不審者を想定した対応訓練が行われました。訓練ではスマートフォンから現場の映像や画像を警察に送信するシステムも活用されました。

盛岡市前潟のイオンモール盛岡で行われた訓練は年末年始の買い物客が増える時期を前に警察とイオンモール盛岡が毎年合同で実施しているものです。
刃物を持った不審者が買い物客を切りつけることを想定した訓練で、28日は警察や施設の従業員およそ20人が参加しました。
今回の訓練で活用されたのが110番映像通報システムです。
これは去年4月から全国の警察で運用されている仕組みで、通報したスマートフォンから現場の映像や画像を警察に送信することができます。
通報から警察が現場に到着するまでの全国平均の時間はおよそ8分とされていて、その間は施設の従業員のみで不審者の動きを抑えることや買い物客の避難誘導、通報などの現場対応が求められます。


訓練では警備員らがさすまたやショッピングカートを使い不審者の動きを制限しつつ、別のスタッフが警察へ通報し、現場の画像を撮影し送信する流れを確認しました。

(スタッフ 野呂菜々美さん)
「警察の方に110番通報をして映像転送する役を行った。スマートフォンは誰でも持っているものだと思うので、簡単に警察の方に状況を伝えることができるのではないかと思った」
(盛岡西警察署 柳谷裕司警備課長)
「警察官が臨場する場所や方法などについても検討できる。非常に有効で、もし万が一犯人が逃げた場合、犯人の人相、着衣などについても迅速に手配できるので非常に有効」

岩手県警によりますと、110番映像通報システムを活用することにより、映像や画像でより詳しく現場の状況を伝えることができるということです。

県警は必要に応じてのシステム活用の協力を県民に呼びかける方針です。

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