11月27日、長崎県対馬市の国道で、国の絶滅危惧種に指定されているツシマヤマネコが交通事故により死んでいるのが発見されました。ツシマヤマネコの交通事故死は今年度これが3件目です。
環境省対馬自然保護管事務所(対馬野生生物保護センター)によりますと、11月27日午後5時40分頃、対馬市上県町の国道382号の路上でツシマヤマネコが交通事故にあっていると地域住民からセンターに通報がありました。
環境省の職員が現場に向かったところ、ツシマヤマネコはすでに死んでいたということです。死んだ個体は今年生まれたと推測される亜成獣のオスで体重は1690グラム。全身を強く打っていて特に頭と胸を激しく損傷し、肺挫傷を起こしている状態だったということです。ツシマヤマネコの交通事故死は今年度これが3件目です。
対馬市では統計を取り始めた1992年以降、ツシマヤマネコの交通事故が148件発生し、このうち132頭が死んでいるということです。
センターでは、今年生まれのツシマヤマネコが親離れをする分散期にあたるため活動が活発になり道路への飛び出しも多くなるとしてドライバーへの注意を呼びかけるとともに、万一ツシマヤマネコをはねてしまっても故意でない限り罪に問われることはないとして速やかな連絡を呼びかけています。
【連絡先】対馬野生生物保護センター 電話番号0920-84-5577
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