文部科学省は27日、2023年度の「学校保健統計」確定値を公表しました。このうち肥満傾向児の割合は、男女ともに9歳~12歳が最も高く、特に男子は9歳~17歳まで全ての年齢で1割を超えています。一方、痩身傾向児の割合は、男女とも10歳以降約2~3%台と高くなっています。今回の調査で肥満傾向児の出現率が最も高かった12歳の割合を全都道府県のランキング形式でみていきます。
肥満傾向児の出現率(2023年度・12歳)
1位:青森県 - 16.26%
2位:宮城県 - 15.25%
3位:茨城県 - 15.25%
4位:大分県 - 15.01%
5位:北海道 - 14.74%
6位:山形県 - 14.45%
7位:熊本県 - 14.34%
8位:岩手県 - 14.07%
9位:福島県 - 13.92%
10位:栃木県 - 13.83%
11位~20位
11位:宮崎県 - 13.74%
12位:愛媛県 - 13.64%
13位:沖縄県 - 13.19%
14位:山梨県 - 13.06%
15位:和歌山県 - 13.03%
16位:秋田県 - 12.85%
17位:徳島県 - 12.79%
18位:福岡県 - 12.37%
19位:佐賀県 - 12.34%
20位:高知県 - 12.27%
21位~30位
21位:三重県 - 12.11%
22位:群馬県 - 12.11%
23位:長崎県 - 12.10%
24位:長野県 - 12.09%
25位:埼玉県 - 12.06%
26位:奈良県 - 12.05%
27位:鹿児島県 - 11.82%
28位:岡山県 - 11.54%
29位:広島県 - 11.46%
30位:新潟県 - 11.33%
31位~40位
31位:香川県 - 11.11%
32位:岐阜県 - 11.09%
33位:千葉県 - 11.01%
34位:山口県 - 10.95%
35位:静岡県 - 10.86%
36位:富山県 - 10.50%
37位:東京都 - 10.43%
38位:福井県 - 10.39%
39位:神奈川県 - 10.25%
40位:愛知県 - 9.94%
41位~47位
41位:大阪府 - 9.78%
42位:石川県 - 9.63%
43位:鳥取県 - 9.58%
44位:兵庫県 - 8.83%
45位:島根県 - 8.49%
46位:滋賀県 - 7.91%
47位:京都府 - 7.57%
最も出現率の高い青森県は16.26%、低い京都府は7.57%と、肥満傾向児の出現率は、地域によって大きな差があります。
肥満傾向児とは、性別・年齢別・身長別標準体重から肥満度を求め、肥満度が20%以上の者。
※肥満度=[実測体重(kg)ー身長別標準体重(kg)]/身長別標準体重(kg)×100(%)
痩身傾向児の出現率(2023年度・12歳)
1位:千葉県 - 5.24%
2位:東京都 - 4.73%
3位:福岡県 - 4.64%
4位:滋賀県 - 4.60%
5位:愛知県 - 4.43%
6位:京都府 - 4.40%
7位:埼玉県 - 4.35%
8位:大阪府 - 4.25%
9位:新潟県 - 4.20%
10位:広島県 - 3.88%
11位~20位
11位:福井県 - 3.88%
12位:神奈川県 - 3.77%
13位:石川県 - 3.75%
14位:静岡県 - 3.74%
15位:岡山県 - 3.58%
16位:長野県 - 3.58%
17位:三重県 - 3.54%
18位:奈良県 - 3.52%
19位:兵庫県 - 3.51%
20位:茨城県 - 3.51%
21位~30位
21位:宮城県 - 3.50%
22位:岐阜県 - 3.49%
23位:鹿児島県 - 3.44%
24位:和歌山県 - 3.42%
25位:鳥取県 - 3.39%
26位:北海道 - 3.27%
27位:青森県 - 3.20%
28位:山梨県 - 3.13%
29位:富山県 - 3.10%
30位:群馬県 - 3.05%
31位~40位
31位:佐賀県 - 3.03%
32位:香川県 - 3.03%
33位:島根県 - 3.02%
34位:栃木県 - 3.01%
35位:福島県 - 2.95%
36位:秋田県 - 2.90%
37位:大分県 - 2.89%
38位:徳島県 - 2.88%
39位:山口県 - 2.72%
40位:山形県 - 2.62%
41位~47位
41位:高知県 - 2.54%
42位:熊本県 - 2.54%
43位:長崎県 - 2.49%
44位:岩手県 - 2.19%
45位:宮崎県 - 2.16%
46位:愛媛県 - 2.11%
47位:沖縄県 - 1.92%
痩身傾向児が最も高い県は千葉県で5.24%、最も低い県は沖縄県で1.92%でした。肥満傾向と痩身傾向の間には、ほぼ相関関係はみられません。地域の特徴や生活習慣、食文化など、さまざまな要因が絡み合って決まるため、個別での分析や対策が必要です。
※痩身傾向児とは、肥満度が-20%以下の者。
裸眼視力1.0未満高校生で7割
裸眼視力1.0未満の割合は学校段階が進むにつれて高くなっており、小学校で3割超、中学校で約6割、高校では7割近くになっています。
【裸眼視力1.0未満】
・幼稚園…22.92%
・小学校…37.79%
・中学校…60.93%
・高等学校…67.80%
眼の疾病・異常
・幼稚園…1.63%
・小学校…5.32%
・中学校…5.08%
・高等学校…3.57%
むし歯の割合
むし歯の割合は、小学校・高校で4割を下回り、幼稚園・中学校では3割を下回っています。
【むし歯】
・幼稚園…22.55%
・小学校…34.81%
・中学校…27.95%
・高等学校…36.38%
鼻・副鼻腔疾患
・幼稚園…2.99%
・小学校…12.38%
・中学校…10.48%
・高等学校…7.60%
耳疾患
・幼稚園…2.19%
・小学校…6.28%
・中学校…4.87%
・高等学校…2.63%
アトピー性皮膚炎
・幼稚園…1.48%
・小学校…3.25%
・中学校…2.99%
・高等学校…2.39%
ぜん息
・幼稚園…1.15%
・小学校…2.87%
・中学校…2.00%
・高等学校…1.50%
「学校保健統計調査」とは、文部科学省が1948年度から毎年実施している調査です。幼児、児童、生徒の発育及び健康状態を明らかにすることを目的としています。
調査対象:満5歳~17歳までの幼児、児童、生徒(抽出調査)
調査期日:2023年4月1日~2024年3月31日
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