熊本県は南関町にある2つの産業廃棄物処分場の井戸から、国の指針値を超える有機フッ素化合物が検出されたと発表しました。
検出されたのは人体や自然環境への影響が懸念される有機フッ素化合物のPFOSとPFOAです。
11月22日、南関町にある産業廃棄物処分場の「エコアくまもと」と民間処分場の施設内の4つの監視用井戸から、指針値を超える数値が検出されました。
そのうち、1つの井戸では国の指針値(50ng/L)の4倍の数値が確認されています。
熊本県が毎年実施している産業廃棄物処分場の調査で今年初めて、PFOSとPFOAについて調べたところ検出されたということです。
周辺の36世帯で健康被害は確認されておらず、県は2つの施設内から漏れだした形跡はないと説明しています。
一方で11月25日と26日に行われた住民説明会で、住民からは、「井戸水を飲めなくなったらどうすればいいのか」などの声があがったため、飲料水を配布しました。
熊本県は、周辺住民には井戸水を飲むことを控えるよう注意喚起し、周辺にある15の事業者に聞き取りを行うなど、原因究明に向け、調査を進めています。
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