日曜劇場「海に眠るダイヤモンド」の舞台、長崎市の端島。島には、炭鉱員用の風呂以外に、共同浴場がありました。端島の映画館「昭和館」の映写技師の息子として、島で暮らしていた木下稔さんは、ある日、風呂からの帰り道、突然「びしょ濡れ」になってしまいました。その理由はなんだったでしょう?
せっかくお風呂の入ったのに、突然びしょ濡れになったのは、「天気急変」?「高波」?「水道管破裂」?ー
ー正解は「高波」です。
木下さんによると、風が強まると、それまで穏やかだった波が急に高まることがあったそうです。特に、島の西側はすぐに荒れるため、当時は「男波」と呼ばれていたそうです。島民たちは、雨が降っていないのに地面が濡れていると、高波をかぶらないように「頭上に気を付けて」歩いていたそうです。
共同浴場の風呂は、鉱場内のボイラーから蒸気管と水の管を別々に導入して浴槽内で混合して沸かしていたそうです。蒸気管が途中で破れ、蒸気が噴出している所に、サツマイモをのっけてふかす強者もいたんだとか。
島の外から船で「水」を運んでいた当時は「海水」を沸かしており、最後だけ真水の「掛かり湯(上がり湯)」をしており、その名残りで、端島では、風呂から上がる時には必ず「掛かり湯」をする習慣があったそうです。
木下さんが住んでいた頃は入る時間も限られていて、いつもぎゅうぎゅう詰め!でも、閉山前は人も減り、入場時間も午後5時から8時迄になっていたそうです。
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