ロアッソ熊本在籍2年目、今年チームトップの10ゴールをマークしたエースストライカー石川大地選手に、シーズンを振り返ってもらいました。

〈インタビュアー:RKK吉田明央アナウンサー/2024年11月18日(月)取材〉

2024シーズンを振り返って

――2024シーズンのリーグ戦を振り返って、率直に湧いてくる思いはどんなものが強いでしょうか?
一番はJ1昇格できなかったことが悔しいですし、チームとして、もっともっとできると思っていたので。その目標が達成できずに「悔しい」の一言です。

――ケガの影響もあったシーズンでしたが、ご自身のことを振り返るとどうですか?
最初にケガもあって、目標としていた2桁(得点)は到達したんですけども、もっともっと数字として残せる部分も毎試合あった。そういうところはもっともっと上を目指せるなと、自分自身でも思いました。

――出場試合数が限られた中でも、おっしゃったように2桁得点を取ることができたということに関してはいかがでしょう?
まず、シーズン開幕前の目標であった2桁を達成できたことは、一つ評価していいところではあると思います。その先にもっと得点を取ることを考えていたので、10得点では全然満足していないですし、チャンスはもっともっとあったので、そういうところをしっかり決め切れる選手になりたいなと思います。

あのダイレクトシュートを本人解説

――今シーズン、背後から来るボールをダイレクトでゴールに決めるというシーンが、ホームでもアウェイでもありました※。あのプレー、あのシュートを、まずご自身で解説していただけますか?
まず、遼太郎(大西選手)がボールを持っている時に、ヘッドアップしたタイミングで動き出しをスタートした。そのタイミングで遼太郎もボールを出してくれたのでそのまま抜け出して、最初はトラップしようと思ったんですけど、相手のキーパーもそこまで出てきてなくて、ペナルティエリアの中にも自分自身が入っていたので「ダイレクトで打とう」と。最後は思い切りの良さがゴールに繋がったのかなと思います。

※8月25日第28節アウェイでのいわき戦、11月4日第37節ホームでの仙台戦で、いずれも3番・DF大西遼太郎選手からのロングフィードを、ノートラップで直接シュートしてゴールを決めた。

――背後から来るようなボールをダイレクトでシュートする、というのは練習もしているんですか?
練習メニューとしてはあるんですけど、ダイレクトでシュートを打つ練習はしていないので、試合中は、もう感覚の部分が大きいのかなって思います。

――あのシュートに関しては「俺の持っているものが普通に出たよ」という感じなのか、あるいは自分の中でも「こんな選択肢があったのか」という驚きがあったのか、そのあたりはどうですか?
両方あって、もちろん自分自身、シュートが得意ですし。
試合中、ああいうボールが来るシーンは少ないと思うんですけど、要求を続けることでああいうボールが出てくることも増えてきますし、それを連続することによって、ああいうシーンは増えてきたので。
発見もあったし、シュートは得意ではあったので、両方かなと思います。

チームを勝たせられるFWに来シーズンに向けて

――今シーズンを踏まえて、今後、あのダイレクトシュートは「自分の武器だ」という認識に変わっていきそうですか?
クロスの入り方で、ダイレクトでのヘディングも、ワンタッチで足で合わせるのも得意な部分なので、背後から来るボールも自分の得意プレーの一つにしてきたいなと思います。

――先ほど答えていただいた部分と重なるかもしれませんが、来シーズン以降、「こういう選手、FWになっていきたい」というところを教えてください。
一番は、FWをやっている以上、点を取れてチームを勝たせられるFWになりたいです。

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石川大地選手
1996年2月22日生まれ(28歳) 茨城県出身 2018年にFC岐阜でプロ生活をスタート。アスルクラロ沼津(期限付き)、ガイナーレ鳥取を経て2023年からロアッソ熊本でプレー。今季、ケガの影響で38試合のうち27試合の出場に留まったものの10ゴールを記録。
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