今年も残すところあと1か月あまりということで、忘年会シーズンがやってきます。皆さんは「忘年会」に参加したい派ですか?

■「会費なくして」「業務時間内に開催してほしい」の声も

高柳光希キャスター:
これから忘年会シーズンが本格化しますが、Job総研が「2024年忘年会意識調査」を行いました。そのアンケートによると、▼参加したい派は54.1%、▼参加したくない派は45.9%でした。

さらに、職場の飲み会で意識することについて、1位は「次の飲み物を聞く」、2位は「席順」、3位は「上司にお酒を注ぐ」、という順だそうです。

新入社員だと重荷に感じてしまう人もいるかもしれません。

そんな忘年会への要望では、1位は「会費をなくして欲しい」、2位は「短時間(1~2時間程度)の開催にしてほしい」、3位は「業務時間内(昼間~夕方)に開催してほしい」、というものあるそうです。
※くるめし「忘年会に関する調査 2024」より

ホラン千秋キャスター:
「仕事のうち」ということですよね。

高柳キャスター:
去年、初めて忘年会に参加した人は…

SNSの声
「なにあのしんどい行事…来年からパスしたい」
「業務内容しか話さない人多くて、ずっと気をはってて疲れる」
「セクハラ・パワハラの発言ばかり。参加しなきゃ良かった…」

私は去年、入社3年目で初めて忘年会に出ましたが、SNSの声ほどではなかったです。結構楽しかったなという記憶です。

■お酒の席 上司の心得3か条

高柳キャスター:
忘年会では、上司も気をつけなければいけないというものがあります。

【お酒の席 上司の心得3か条】
1 上下関係の撤廃
2 感謝を伝える
3 部下から学ぶ

▼上下関係の撤廃というのは、お酌や食事の取り分けを率先してNGにすること、上座・下座などを意識しないようにすること、部下に気をつかわせないようにすることだそうです。

▼感謝を伝えるのは、まずは「来てくれてありがとう」から始めるということです。▼部下から学ぶというのは、仕事など関係なく、部下からも学べることがあるのではということです。

公認心理師 川島達史さん
「若い社員は、飲み会が嫌いなわけではない。上司との共通点のない話をするのが苦手なだけ」

田中ウルヴェ京さん:
これ、お互い様ですよね。上下関係の撤廃を上司側もしたいし、感謝は伝えてもらいたいわけじゃないと思います。

■上手な断り方 提案型と感謝型

高柳キャスター:
公認心理師の川島達史さんによると、忘年会の上手な断り方があります。

提案型
「忘年会は難しいのですが、新年会なら行けます!」

感謝型
「誘っていただきありがとうございます。ただ今回は用事があり…」

井上キャスター:
感謝型は何度も使っていました。

■自由参加で開催 開始時は代表1人のみ…

高柳キャスター:
東京都内のベリーベスト税理士事務所では、11月7日に自由参加型の忘年会を開催しました。

在籍者約60人に招待メールを送ったそうですが、開始時間に来たのは代表1人のみでした。ただ、1人ずつ増えていって、最終的には7人になったそうです。

3回に分けて開催したそうですが、2回目は5人で、3回目は20人来て、代表はとても喜んでいたということです。

【忘年会のルール(去年から)】
・自由参加OK、中退退出OK
・お酌・食事の取り分けNG
・会費なし ※代表のおごり

ベリーベスト税理士事務所 岸健一 代表
「参加が自由なので、上司も部下もお互い気をつわわない」

井上キャスター:
もう自由参加が当たり前なので、嫌な人は全然行かなくていいと思います。

田中ウルヴェ京さん:
(他の忘年会でも)お酌や食事の取り分けは、本当にやらなくていいと思うし、やっちゃダメみたいにした方がいいと思います。

ホランキャスター:
「やっちゃダメ」「やんなくていい」という空気はあっても、「なんだかんだやった方がいいよね」みたいなものがあると、一番気まずいと思います。

井上キャスター:
それが人生の面白みじゃないですか。

「いい」と言いながら、そのやりとりを楽しむのが面白いし、「この子、センスあるんだ。じゃ、仕事頼もうか」となるのもあると思います。

ホランキャスター:
「“見せかけの”やらなくていいよ」はいらないんです。

井上キャスター:
ただ、本当にやらなくていいし、自分でやるのですが、そういうやりとりは楽しいじゃないですか。

田中ウルヴェ京さん:
若いときだったら、同僚がちゃんとやっていたりすると、NGだと言われていたのにみたいな感じがあります。

井上キャスター:
でも、そういう人間が出世しますよ。

ホランキャスター:
それがおかしいじゃないですか。仕事ぶりで出世したいですよね。

井上キャスター:
そういう日本社会を変えていきましょう。

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<プロフィール>
田中ウルヴェ京さん
スポーツ心理学者(博士)
五輪メダリスト
慶應義塾大学特任准教授
こころの学びコミュニティ「iMiA(イミア)」主宰

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