冬のレジャーの代表格「ワカサギ釣り」。岩手県花巻市の田瀬湖では11月16日に早くも今シーズンの営業がスタートしました。旬の魚を釣って楽しみ天ぷらで味わいます。
花巻市東和町にある田瀬湖。北上川の支流、猿ヶ石川をせき止めてできた、周囲約45キロのダム湖は、コイやヘラブナなど淡水魚の宝庫としても知られています。周辺にはキャンプ場もありヨットやカヌーなどのレジャーを楽しめる田瀬湖でこれからの時期にお薦めなのが「ワカサギ釣り」です。
(スタッフ)
「けっこう汚れているね」
15日。紅葉が見ごろを迎えた田瀬湖の湖畔では、16日に控えた今シーズンのワカサギ釣りの営業開始に向けた準備が進められていました。以前は田瀬湖でも氷上ワカサギ釣りを楽しむことができたといいますが、近年は温暖化などを背景に湖面が凍ることはほとんどありません。
スタッフの中心メンバー、田瀬湖まちおこしプロジェクトの白畑誠一さんは、田瀬湖の自然を肌で感じてもらおうと7年前にボートに乗りながら楽しむワカサギ釣りを企画しました。
ところでこのボート、どこか見覚えがありませんか?
(白畑 誠一さん)
「これは全国的に有名なスワンボートです。ずっとここで使わないであったもので 最初にこれを整備してそこから(ワカサギ釣りを)やりたいなと思いました」
ワカサギ釣りには、スワンボートや手漕ぎボートが使われています。田瀬湖は、平成の初期にレジャーの環境整備が進められましたが、現在は手つかずの部分もあり、ワカサギ釣りはそういった設備の活用にもつながっています。
ボートの準備が整ったら、スタッフが乗り込みワカサギが釣れるか確認します。ボートは自力で漕いで進むこともできますが、釣り場までは船で引っ張ります。到着したらボートを固定し、さっそくワカサギ釣りスタートです。
期待に胸を膨らませながら釣り糸を垂らすとわずか3分ほどで…
(スタッフ)
「きたぞー、ワカサギだ!いいのだ!」
釣り上げたワカサギの体長は15センチ。一般的なワカサギよりもサイズは大きめです。
(白畑 誠一さん)
「ここは、猿ヶ石川がそのままダム湖に入っていますので豊富なミネラルが注ぎ込んで、大きさや長さばかりじゃなくて体高がある。卵もたっぷり入っていておいしい」
およそ1時間でスタッフ4人が釣り上げたワカサギは合わせて20匹。今シーズンの営業開始を前に釣果は上々。白畑さんも安堵の表情を浮かべます。
釣ったワカサギは天ぷらにしていただきます。
(白畑 誠一さん)
「田瀬の初物です おいしく食べましょう」
「おいしいです 脂がのってジューシーです」
骨が柔らかく身がフワフワなのが田瀬湖のワカサギの特徴です。メスは卵もぎっしりでサイズが大きいため食べ応えも十分です。
(白畑 誠一さん)
「大きい形のいいワカサギがけっこう釣れましたので今年も皆さんに楽しんでもらえるなと確信しました」
「釣れたワカサギは、徹底的に頭から尻尾まで全部味わって食べつくしてほしいです」
旬の魚を釣って楽しみ食べて楽しむ田瀬湖のワカサギ釣りは、事前予約制で今シーズンは2025年のゴールデンウィークごろまで楽しめるということです。
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