日本維新の会の藤田文武幹事長は、兵庫県知事選挙での当選を目指さない選挙活動について、民主主義の中で許容される、との認識を示しました。

11月17日に投開票された兵庫県知事選挙では、政治団体「NHKから国民を守る会」の立花孝志候補が自らの当選を目指さず、斎藤元彦知事を支援する異例の選挙戦略をとりました。

◆藤田幹事長「最初はすごい変な人だと思っていましたけど…賢い人」

この手法について、日本維新の会の藤田幹事長はきょう(11月21日)の記者会見で「乱暴なところはあろうかと思いますが、そういう一石の投じ方は民主主義の中で許容されているのだと思います」と選挙戦略として評価する考えを示しました。

また藤田幹事長は立花氏について選挙制度や公職選挙法を知り尽くしているとし、「最初はすごい変な人だと思っていましたけど、ものすごく賢い人」と印象を語りました。

今年4月の衆議院補欠選挙での「つばさの党」とのケースとは違い身体的、精神的に危害を加えるものではないとし、当選を目指さない選挙を公職選挙法で規制することは技術的にみても難しいとの認識を示しています。

◆総務省の見解は?

公職選挙法では選挙の公平性、公正性を保つためにそれぞれの候補が使用できる選挙カーやポスター、ビラなどの数を制限しています。

総務省選挙課によると、立候補者が別の候補の選挙活動を行うと、候補1人あたりの上限を超えるおそれがあるとし、ケースごとに警察が判断することになるとしています。

また、誰かを当選または落選させるために複数の人が立候補することが認められれば、公平性が損なわれるとして、有識者からは、当選を目指さない立候補を禁じるよう、公選法に明記すべき、との声もあがっています。

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