2022年に愛知県岡崎市の岡崎市民病院の医師が、がんの転移を見落とすなどし患者に穏やかな最期を提供できなかったとして謝罪しました。

会見した岡崎市民病院によると5年前から毎年、がんの転移がないか検査を受けていた当時50代の男性患者に対し、2022年5月の検査で主治医が肺への転移を見落としました。

その後、入院を経て一時退院する際に、主治医が病状が悪化していることなどを十分に説明せず、結果として退院の3日後に患者の男性はがんの転移による呼吸器不全で亡くなりました。

ことし6月に遺族から損害賠償の申し入れがあり調査した結果、症状の改善は厳しかったものの、ミスがなければ穏やかな最期を迎えられる可能性があったと過失を認定し、遺族に対して文書で謝罪するとともに賠償金として350万円を支払うことにしました。

今回のケースを受け、岡崎市民病院では誤診防止のため、AIによるレントゲン写真の読影システムを導入したほか、医師の専門外の症例の場合には院内での連携を徹底するよう周知するなどし、再発防止に努めるとしています。

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