富山湾の冬の味覚、寒ブリ。20日朝、富山県氷見市の氷見漁港で723本のブリが水揚げされ「ひみ寒ぶり宣言」が出されました。富山県内の鮮魚店や料理店に続々と出荷され、観光客たちを呼び寄せています。

漁港にずらりと並ぶブリ。

20日朝、氷見漁港では本格的な寒ブリシーズンの始まりを告げる「ひみ寒ぶり宣言」が出されました。

嶋田万佑子 記者「待ちに待った“ひみ寒ぶり宣言”が出され、氷見漁港は活気にあふれています」

市場では全国レベルに育ったブランド魚を競り落とそうと、せり人や仲買人などの威勢の良い声が飛び交いました。

地震の影響なかったのでよかった…

「ひみ寒ぶり宣言」は氷見漁協や仲買人などでつくる判定委員会が、ブリの水揚げ量や大きさ、形などを確認し、安定した出荷のめどがたったときに出されるものです。

宣言後から基準を満たした「氷見産のブリ」が「ひみ寒ぶり」としてブランド認定されます。

今シーズンの認定基準は昨シーズンより1キロ上げた7キロ以上のブリとなっていて、氷見漁協はブランド力の強化を図っています。

仲買人「(昨シーズンより)1か月以上早いね。去年は年末ぎりぎりまで(宣言が出なかった)。これで一安心やね」

仲買人「地震の影響とかあるかなって心配はちょっとあったんですけど、そういう影響がなかったので良かった」

「ひみ寒ぶり」として出荷されたブリはさっそく市場へ。

切り身と違う!やっぱり “本物” はすごい…

氷見市のひみ番屋街の鮮魚店では午前8時半のオープンから、約10キロの大きな「ひみ寒ぶり」がお出迎え。県外から訪れた人は大きさと値段に驚いていました。

千葉県から来た男性「スーパーで切り身しか見てないし、味わったこともないので、本物を見るとすごいなって感じしますね」

愛知県から来た男性「立派ですよね、美味しそうで」

記者「値段とか見ました?」
愛知県から来た男性「見ました。ちょっと驚きました。いい値段ですよね」

ひみ番屋街の鮮魚店・ひみ水産で一番大きいブリは4万5500円。手が出にくい値段ですが、そのブリを前にして店員から熱心に話を聞く人が――

大阪府から来た男性
「氷見って言うと寒ブリが有名じゃないですか。これを買いに来たようなもので、今この大きいブリを買わせていただきました。半分だけちょっと。ブリしゃぶとお刺身でいただこうかなと」

大阪府からブリを目指してツーリングしてきた親子がその片身を購入しました。

大阪府から来た男性
「きょうは娘と一緒に来たんですけど、家族5人とおじいちゃんおばあちゃんと、みんなでいただこうかなと」

ひみ番屋街の料理店・番屋亭では「ひみ寒ぶり」を堪能できるメニューが提供されていました。

やっぱりブリしゃぶ!肉厚でおいしいな…

寒ブリを贅沢に盛った「ひみ寒ぶり丼」。しっかり歯ごたえがあって、脂がのっていてとても美味しい」という記者の感想。

脂ののった新鮮なブリが刺身やしゃぶしゃぶ、煮物など、さまざまな形で提供されています。

埼玉県から来た男性
「ブリしゃぶですね。なんとなく食べたいなって思って。他のところでも食べたことあるんですけど、すごく肉厚でおいしいなって思いました」

こちらの家族は、寒ぶりづくしの会席料理を…

大阪府から来た女性「ぶりしゃぶとお刺身です」

記者「どれが一番おいしかったですか?」

大阪府から「お刺身が美味しいです。すごく脂がのっていておいしいです」

20日から本格的に始まった氷見の寒ブリシーズン、今後の豊漁に期待です。

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