2020年に仙台市内の電子部品製造会社の工場で男性作業員2人が死亡した事故の裁判で、当時の作業指揮者の男性の無罪判決が確定しました。

無罪判決が確定したのは電子部品製造会社「トーキン」の当時の作業指揮者だった59歳の男性です。起訴状などによりますと男性は2020年7月、仙台事業所の焼結炉の中で男性作業員2人が酸欠で死亡した事故で、事故を防ぐ措置を怠ったとして業務上過失致死の罪に問われていました。

4月16日、仙台地裁は「事故当日、男性は欠勤していて事故の発生を予見できたか疑いが残る」などとして無罪判決を言い渡していました。仙台地方検察庁は、控訴期限の4月30日までに控訴せず、これにより男性の無罪が確定しました。仙台地検は「一審判決を覆す新たな主張や立証を行うのは難しいと判断した」とコメントしています。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。